あゆどん(記&編集)
ぺこり・・・
久しぶりに登園したぐみのAくん。ぐみの部屋の角っこスペースがお気に入りの場所です。
その日もそのお気に入りスペースの積み木に座っていたので、
「あら〜 Aちゃん、お久しぶりやね〜‼️」と声をかけると、その場所でにっこり微笑みぺこりとお辞儀。
まるで、「お久しぶりです〜」といっているみたい!!
もしかしたらたまたま頭を下げたのかもしれないけれど、グッドタイミングで、一人感心してしまったゆかりどんなのでした‼️
ごちそうさま
ぐみのBくん、お昼ご飯を食べた時の事、
向にCちゃんが座っていて、Bくんより早く「ピッカリーン✨」(お皿が空っぽになったよ、と言うこと)になったので
「Cちゃん、ごちそうさまだね~」と私が言うと、Cちゃんはエプロンを自分で外して席を立って行っちゃっいました。
しばらくして、Bくんも全部食べて「ピッカリーン」になったので、「Bくんも、ごちそうさましよう」と言ったところ、
自分のエプロンに手をかけて私の事をじっーっと凝視。
その時の顔から、「ごちそうさまだから、このエプロン取るんだよね」ってアイコンタクトで言っているようでした。
私も首を縦に振ったら、Bくんはエプロンを自分で引っ張って取り、「はい!」と言って机の上に置いて行きました
ともだちの姿をよく見ているBくんです。
変貌・・・
Dくんは下駄箱ゾーンがお気に入り。おともだちのズックをポイポイするのも好き(笑)。この時はポイポイはせずにズックを持ってお部屋の中へ・・・。
それをみていたEちゃん、「あー、Eのズック😫」と叫び、大慌てでDくんのところに向かって行ったのですが、Dくんはさっと下駄箱にズックをお片付け。
すると今まで大慌てだったEちゃんは急にホッとしたのか、
「ありがとう、ありがとう」と言いながら、頭を何度も撫でていました。
コロッと態度が変わったEちゃん、その変貌が面白い!
ち、ち、ち・・・・
ミニーマウスのお洋服を着てきたFちゃん、
「ミッキーのお洋服着てきたの!」と教えてくれました。
Fちゃんのお出迎えに行ったGくんは、Fちゃんに「ミニーだよ」と教えてあげます。
でもFちゃんは「ちがう!ミッキー ミッキーマウスだよ」
G「ちがう ミニー」
F「ちがう!ミッキーマウスだよ」
G「ちがう ミニー!」
Fちゃん、人差し指を立て左右に振って、
Gくんを諭すように「ミッキーマウス!」・・・。
そんなやりとりを何度も続けていた2人。指を振ってから「ミッキーマウス」というのが、まるで大人みたい!!
いつもならケンカになっちゃうと思うのに、この日はしばらくずっと2人で「ミッキー」「ミニー」と主張。
ぐみちゃんなのに(失礼!でもいつもはほんとにお手手がでちゃったりして、ぎゃー😭になっちゃうから、、、)こんな風に言葉だけでやり取りするんだなぁ!と感心したのでした!
ほやねえ~
布を顔にかけて「おばけ👻」とするのが好きなHちゃん。
この日も「おばね~」とやってて、私の前を通った時、布がヒラヒラ~と落ちて……。
たまたま私も布を持っていたのでその布を出して、
「Hちゃん、これお化けに使う?」って聞いたら
「いらんわ」と返事が返ってきてびっくり。
こんな小さいのに金沢弁?方言、恐るべし
結局、布は落っこちたのをまた拾って かぶってました。
布は、Hちゃんのおばけのイメージがあったんだね。
けもも虫
お庭に栗の葉っぱがいっばい。
拾った葉っぱに穴が空いていたので、どんぐりのI君に見せながら、「この葉っぱ、何で穴が空いているのかな?」と言うと、
「あのねー。これはねー。けもも虫が食べたんだよ!」と教えてくれました。
【けもも虫って何のこと?】と思い、
「毛虫?それとも、芋虫?」と聞くと、
「そうだよ!けもも虫だよ」。
I君の中では、「あのニョロニョロしたやつ🌟」と思い出したのが、【けもも虫】となったようでした。
お風呂
お庭のイチョウが散って地面に敷き詰められているのを見てJちゃん、
「イチョウのおふろだ〜」
「入っちゃおう、ざぶーん」と飛び込みました。プールじゃなくて「お風呂」っていうところが季節を感じました。
色々スリッパ
最近トイレのスリッパを片方ずつ違う色ではいているうめももちゃんたち。
不思議に思い、
何で違う色のスリッパはくの?と尋ねると、
Kくんが「だって!すきなものはきたいからだよ!」と・・・笑
確かに好きな色のスリッパを履きたいよね〜。
『同じ色同士をはく』っていうのは歳を経ていく過程で何故か身についたルール的な感覚なのか?と思いました。
無限大の美的センス!素敵〜いいね〜👍
消防隊
火事火事火事火事ー!!!!!!
と叫びながら部屋に入ってくるうめもものLくん。
え!じゃあ消防車呼ぼう!と周りの子達。
私も便乗して、消防車呼ばんなん!!!と携帯を取り出す。
すると、Lくんが「もう、けー、しー、た!」っと指差しリズム付きで・・・笑
言い方が面白すぎて笑っちゃいました!
しかも笑っているのは私だけ・・・笑 皆は至って真剣でした🤣😅
メダル
自由遊び時に、「チクチク(縫い物)」でクリスマスオーナメント作りをしていた時のこと。年中さんのMくんが、「ねぇねえ、ぼくサンタさんに何お願いすると思う?」とにっこにこで聞いてきました。
「え〜何だろ?!なに、なに?教えて♡」と言うと、
「それはね、、、メダル!!」と、とっても嬉しそうに。
「メダル?って、、⁇」
「だからさぁー、メダルって、これだよ♡」と、
指差したのは、チクチク御用達・糸通し=通称「メダル」!!
え〜〜〜っ!!!!メダルでいいのかぁー?!と私の心の声(笑)!
びっくりしたものの、ついつい可愛くって大笑い♡
でも、チクチク大好きな彼にとっては、メダルは、なくてはならない必需品!!
それだけチクチク愛があるんだなぁ〜とほんわか嬉しい気持ちになりました♡
きょうだい
「おのこり」の時間に「縦割りグループ」の7人くらいで遊んでいた時のこと。
ぐみ棟の3階にいい感じのミニミニ空間があり、そこで遊ぶことに!
「こんなところがあったんだーー!!」と、子ども達も大喜び♡
その隠れ家的な雰囲気を感じとったのでしょう、「キャンプごっこしようよ!」とわいのわいの遊び始めて、、、。
そんな中で年長さんのNちゃんが一言、
「これくらいのきょうだいがいたら、楽しいだろうなぁ〜♡」とぽつりとつぶやいて。
縦割りなこと、少人数なこと、こぢんまりと囲われた空間であること、、、それらが合わさって、家族みたいな気持ちに繋がったんだろうなぁ♡と、、、
思わずほっこり気分になりました♪
ホントはね・・・
お天気が良いある日、朝から穴掘りをまつくりさん。
「もうツリーハウスに登れる日があんまり無いかもしれないし、今日登ったら」と言うと、
他のまつくりさん達は、「登るー!」と言って、スコップをおいて、すぐにツリーハウスに登りに行ったのですが、O君は、全然興味の無い様子。
「登らないの?」と聞くと、
「いいの。穴掘りの方がいいから。」
またまた、しつこく、
「これからお天気悪くなるし、今日しか登れんかもよ。」と言うと、
「いえいえ、いいんです。興味ないから。」と、
ツリーハウスには全く興味の無い様子でした。
暫くして、「ねーねー。」と私の肩を叩き、「耳かして」と言って、
小さい声で「あのね、本当は僕、高い所怖いの。だから登りたく無いの。」と、登らない理由をちゃんと説明してくれました。
そうとは知らず、しつこく誘ってごめんね🙇。
木の花あるある その9 ツリーハウスの歴史
いまだから・・・
ある日のお列のこと。PくんとQくんが手を繋いでいました。
QくんがPくんに何か一生懸命話しています。
Q「木の花幼稚園にきたとき、最初、お列の時、Pがいっつもロボットになってたでしょ。あれ、ほんとは、嫌だったんだよね〜」
P「え〜っ そうだっんだ!なんでそのときいってくれなかったの?!全然しらなかったよ〜」
Q「だってさあ だってさあ わかんないんだけどさあ そのときはさあ なんか言えなかったんだよ〜」
P「え〜っ そんなのわからないよ〜 ちゃんと言ってくれないとさあ」
Q「うん そうなんだけどさあ だから今言ったんだよ〜」
P「わかった 覚えておくよ」
やりとりを聞いて、ず〜っと気になっていたことをちゃんと相手に伝えるってすごいなぁ!見習わないと密かに思ったのでした、、、
木の花あるある その10 ツリーハウスの歴史・・・木の上のお家は如何に生まれたか?
まだあゆどんが園長になる以前の現場(フリー・主任)の時代。大きな段ボールをいっぱいもらって子どもたちと段ボールハウスを作って遊ぶことを例年続けていました。徐々にでかくなりとうとう発表会前に行き場をなくして、庭に移しました。晩秋の天気も悪い時期なので、これではあかんと思い、端材を使って段ボールハウスの周りをカバー。昼夜の突貫作業には他の先生たちはあきれ顔でしたが、子どもたちは入れ替わりトンカチを振るい屋根にトタンを使い雨、雪にも耐えられる仕様に進化して、一冬を越せるほどのハウスが庭に出来ました(2006<平成18>年)。が・・・当時の園長より指令を受け卒園式前に泣く泣く解体を余儀なくされました(車が止められませんから)。
失意の中、翌年に園長に就任(2007<平成19>年)。その折、一人の子どもが持ってきて見せてくれたのは一冊の幼児雑誌。「こんなお家なら壊さんでいいやろ。これを作って!」と言って、その雑誌に載っていたのが関東(群馬県)にあるK幼稚園のツリーハウスでした。
立派な木の上に建つ家は神殿のように見え、その写真を取り囲む子どもたち(庭に木工ハウスの作製を手伝ってくれた面々)も、なるほど~と感嘆。これやで!と意気軒高、自身も気持ち晴れやか・・・となり、木の花と名前も非常に似ておりこれも何かの縁と勝手に思い込み、早速K幼稚園さんの住所を調べて、園長先生にお手紙を出したところ、懇切丁寧なお返事が返ってきました(注1)。面識もない片田舎の人間にご自身で手掛けたツリーハウス作りのレクチャーを詳細に記してあったのです。木の花の庭の木々から構想を練っているところ、2008(平成20)年の秋に木の花の先々代の理事長先生が亡くなられ、その折に園にまとまったお志をご寄付頂き、それを原資に充てさせてもらい、2009(平成21)年夏にどんぐりの木(コナラ)にツリーハウスができました。当時は専門業者さんに土台、本体を作成してもらい、ペンキ塗りをおやじの会(注2)と子どもたちで担いました。
数えれば今年で15年。K幼稚園の園長先生のような大工の腕前はなかったので、専門業者さんに土台、骨格の作成をお願いしましたが、その後、おやじの会のほろ酔いディスカッションの中でツリーハウスをもっと面白くしよう・・・とおやじらから声が上がり、平成22年には改良工事を行い、3階を増築。その後、メンテナンス(ペンキ塗り)や補修などは歴代のおやじの会あるいは園庭わくプロの母らにもお手伝いで助けられました。あゆどんも1階を増設したり、二階窓に小屋根をつけたり、屋根の板を替えたりなど、やりくりを続けてきましたが、
どんぐりの木は年々大きくなり、気づけば建物が歪んできていました。木を通す枠を広げてメインの支柱に再度水平に直すことも可能でしたが、支柱自体の腐食も進み、材料の入れ替え等相当な大改修が想定され、もうこれ以上の延命措置をとることを断念しました。成長を続ける木に見合う装いで再度新たにリメイクする方向性で考え直し、撤去と決めました。
ここに登った子、虫網もってカナブンを取りに行ったり、おままごと道具を持ち上げたり、トイをあげて流しそうめんを試みたり、お泊り保育で寝るんだ、と友達と寝てみたり(実際にはグループの子で登れない子もいてしなかったけど)、あるいは登らずともその下(1階)で遊んだ子、二階の部屋あるいはベランダ、庭から眺めた子、etcほんとに多くの子どもたちを見守ってくれたツリーハウスでした。
今月(12月)はさよならツリーハウス月間として、禁止していた2階以上も解禁。いろんな子が登りに来ていました。クリスマス会後の午後、いい天気だったので、急遽さよならの儀式を開催。3階で「ありがとうの花」を歌い(2階のさくらあんずベランダからも歌声と「ありがとう~」のコールが)、子どもたちからも感謝の声と証をハウスのあちこちにクレヨンで記載して、和み惜しいひと時を持ちました。
ありがとう~ツリーハウス、忘れないよ~
注1・・・K幼稚園のツリーハウスは当時の園長先生の手により作成。プロ並みの手腕であったことがお手紙からも伺え、その後年賀状等を通じてやりとりが続きましたが、2023年(令和5)1月に残念ながらご逝去された旨のご連絡を受け、その後遺稿集をご遺族から寄贈いただきました。(『遺稿文集・・・K幼稚園が育むもの』2024年3月発行)
子どもに何を育てるのか? 自然などの環境教育はじめ危険に関する考え方、遊びの森の幼稚園の在りようなど、木の花の保育実践と重なるところが多い遺稿集に改めて感銘を受けました。(なお、園長先生がご存命中に、「うちの幼稚園のツリーハウスも撤去したよ・・・」というご連絡は受けていました。木の成長にどうしても釣り合わなくなる・・・とのこと。この潔さも胸に留まっていたもので今回の決断の後押しにもなっていました。)
注2・・・前年の2008<H20>年に木の花におやじの会が発足。その最初の園長からの依頼事項が園庭での木道づくりでした。平日にも関わらずおやじらが10数人集まって今のイチョウの木あたりから砦の後ろ(栗の木の)あたりまで子どもたちの見ている目の前で木道製作。この時に園庭に木道を作ってくれたのが木道づくりの取り組みの第1歩でもあり、園庭わくわくプロジェクトの前史にもなっています。以後毎年少しづつ延伸工事をおやじらと重ねて、メンテナンスなど加えて今に至っています。
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