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小雪舞う 庭に穴掘り 子ども舞う…

木の花幼稚園

 初夏を思わせるような陽気があったかと思えば、小雪舞う寒の戻りを感じさせる日もあり、一進一退の昨今のお天気。そんな季節の変り目に、雪舞う庭に乱舞とばかり元気に雪を求めてデッキブラシを手に駆け回って駆け回っている子もいれば、大きいスコップを手に毛先を突き立ててドリル状に穴を掘っている子も・・・(年長の男の子がやり始めたこのスピン工法?今

静かなブームで園庭のあちこちにポットホールが生まれていています)。なんとも木の花らしいのどかな光景です。

 先般、輪島のほうの被災地の保育施設等を回る機会がありましたが、地割れであったり、園舎、園庭に隣接する倒壊した民家が入り込んでいたり、なかなか庭では無条件に遊べず、季節感を肌で感じる機会も奪われている子どもたちの置かれた状況を聞くとなんとも心が痛みます。そんな中、先般(17日)の能登の子どもたちへのおやじの会主催のチャリティバザーでは多くの方々のご協力のもと、多種多彩(才)なお店が開店(中にはちんどん屋さん!も・・・)、在園、卒園と多くの方々が集い結構な支援金が集まりました。皆様の熱い想いにホントに感謝です。


 さて前置きが長くなりましたが、先々週の16日、年中さんはホールを宇宙的空間にアレンジしてちっちゃいお友だちをおもてなしをしました。

 『宇宙船風の乗り物(スケーターを土台に)』や『ビックバンコーナー(ミニボールが弾ける!プレゼントが当たる!びっくり箱など)』、『宇宙の宝石(隕石、星の石?)を探すコーナー(庭の土を持ち込んで)』、『宇宙トンネル(大型積木のトンネルの中で手作り楽器を鳴らしてもらったり、宇宙人がいたり…)』、『惑星転がしコーナー(ボール各種、容器の芯など)』。また『宇宙体操』のアトラクションも・・・。


 

「宇宙」という枠組みを持ちつつも、取り組みにあたっては「ちっちゃい子」研究としてぐみちゃんたちと交流を重ね、ちっちゃい子の好きな遊び方、付き合い方などを「学び」、当日に向けて取り組んできたさくらあんずさん。小さい子が楽しめる遊びについて自分たちで考え、その楽しさを「宇宙」の世界に取り入れながら遊びやすい環境を工夫してきました。その甲斐あってか取り組みでの練習(プチぐみちゃんを相手)含め、本番も小さい子向けのゆったりとしたテンポ感での遊び場の雰囲気となりました。

 その後の説明会の時間も含めると長丁場の「任務」でしたが、一日入園のおもてなし主催者としてやり通し自信を付けたさくらあんずさん。その後の自由遊びで見せる大型積み木の組み方なども年長さん顔負けの造りを見せることもあり(四隅を直方体で組み板を乗せる組み合わせの構造はすっかり年長から

年中へ伝授されて、そのバリエーションをよく作っています)、年長お別れ会に向けた取り組みも始まり、「次のまつくりはおれたち(わたしたち)・・・」と想いを募らせています。


 一方、うめももちゃんたちはちっちゃいお友だちに「結んでひらいて(各種)」の手遊びを披露しつつ、手作りクッキー(米粉と小麦粉の2種類)のプレゼント作りに奮闘。新入園のちっちゃい子たちにあげるんだ・・・という想いが強かったようで、食いしん坊の子らが我慢強くクッキングに取り組んでいたとか・・・(笑)。

お別れ会でもまつくりさんたちに何かプレンゼントを贈り、まつくりさんの卒園文集にもちょこっと寄稿もするうめももちゃんたち。こうした取り組みの中でまつくりさんとのお別れを感じつつ、次は年中さんになるんだ・・・と進級への想いを募らせていきます。



 プチちゃんとぐみ2歳のお友だちは一日入園の取り組みで一緒に年中さんの取り組みにお客さんとして参加し、また当日も遊びたい子は来年度同じクラスの仲間となる、ちっちゃい子たちと一緒に「宇宙」を楽しみ、そのあとの説明会の間もホールで一緒に遊び、なんとなく顔見知りになってくれたかな・・・? 来年度の新年少の先輩として園生活や遊びを率先してリードしてくれる、とうれしいところです。1歳のぐみちゃんたちはマイペースで本園の慌ただしい時の流れとは無縁に平和に暮らしています(笑)。


 そしてまつくりさんはお茶参観(お茶会)で一年のお稽古の集大成のおもてなしのお点前

を、お家の人に手作りの自分の茶器で披露。その前の一日入園では文集製作のお仕事の合間を縫って「春が来る♪」を二階から披露(3題目を木の花バージョンに)。「この子たちが入園するときには自分たちは園にいない…」ということも十分わかりつつ万感の想いで歌っていた、とか。只今、自らの幼稚園時代を振り返り、卒園文集の取り組み、原稿作りに邁進中のまつくりさんは木の花暮らしの最後の階段を一歩、一歩駆け上がっています。


 それぞれの子どもたちの新たな春はもうすぐそこまで・・・・。


                             あゆどん(記)

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