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木の花幼稚園

届かずば 思案めぐらせ 一工夫・・・

 今年は庭の果樹のなりものが豊作です。

 夏ミカンにあんずにすもも、そして梅・・・。ここ数年はほんとにわずかな実しかつけていなかったのですが、地表に落ちていた実からその頭上の木々になっている実を見つけることの木の花っ子の眼力、それを何とか採ろうとする意欲と粘り、工夫の仕方に脱帽です・・・(笑)




 5Gと呼ばれる高度情報社会の現代ですが、その土台の1G(狩猟採集社会)をしっかり体感している子どもたちです。なりものの実が季節の折々にできることで子ども達が日常的に体験できる、武家屋敷由来の園庭の有難さです。(手入れも大変ですが・・・。)

 そんな豊作の庭に加えて、ご近所の足軽屋敷さんから梅をまた大量に届けてもらったり(わざわざ館長さんが持参してくださりました。昨年まで拾いに行っていたのを覚えていてくださり、地域交流の賜物です)、保護者の方から梅を頂いたり・・・と、嬉しい悲鳴が職員に沸き上がる昨今、再び子どもたちで梅ジュースにしたり、梅干し作りもしたいねえ・・・と職員の想いも膨らみます。(有難うございます。)



             

 

 



 あんずやすももなど初夏の果実の味覚を子どもたちはしっかり味わいつつ、小型木工ハウス(キャンピングカー)の補修とペンキ塗りも終え、木馬の顔の修復も使用不能の杵を使い完了(角在りのユニコーンに変身です)。梅雨時ですがプール開きで恒例のペットボトル水路も設置しました(3本ラインがあります)。

 毎年のことなので先ずは水垢が残るペットボトルを洗っていると、お手伝いしたいと洗ってくれたり、組み合わせてくれたり、と水好きな子どもたち(特にうめもも、さくらあんずさん)。ペットボトルを繋げていざ試験運用と水を流せば、あちこちから漏れて滴るところにすかさず鍋やバケツをおいて水を貯めつつ、ここ穴空いとるよ!とご注進の子ども達。はい、了解!と真新しいペットボトルに入れ替えたり、水路の傾斜をつけたり、と微調整。一方で滴って落ちるところで「シャワー」気分で頭から水浴びして涼をとる子もいるので、完ぺきにしないところが「水路」のミソ(笑)。



 

 そしてこのプール排水を利用して、園庭のミニ田んぼを周回する「川」にしよう(あわよくば蛍が来るといいなあ・・)というのが、今年のあゆどんの野望です・・・(笑)。

 

 というのも、園庭に職員が作った川?がある幼稚園があることを幼稚園協会の研修で知り、カエルやゲンゴロウが泳いでるその川を普段の庭の遊び用にも活用する…というのを目の当たりにして驚きでした。周りに田園風景が拡がっているので、水生昆虫も居つきやすい、とか。

 ちなみにこれも郊外の園ですが、子どもたちが庭の葉っぱをそのまま食べている光景にも驚きです。スイバやオオバコですが、子どもから子どもへの伝承だそうです。こちらも園庭に多種多様な草が生えているので、グループごとに庭の葉っぱで各種お茶作りをして、お家の人たちを招いて利き酒ならぬ「利きお茶」で何のお茶か当てっこしてもらったそうです。五感をフル活用できる各園の園庭の魅力に刺激をもらい、木の花の園庭も「川」に各種葉っぱ(雑草とも言いますが‥笑)も少しづつ増殖しようと奮闘中です。木々が豊富なことで野鳥とは結構出会う機会がありますが、水生昆虫はなかなか居つかないのが寂しいところ。以前、田んぼがあるせいか蛍が飛来してきたことがありました。そんな蛍が集う庭になったら嬉しい。来週からの園庭ワクワクプロジェクト、よかったらお家の方々もどうぞご参加を!)




 さて創立記念日をくぐってそれぞれの学年(クラス)のカラーも見え始める1学期の後半。梅雨の合間に(いえ雨も存分に楽しみつつ)、子どもたちは水遊び、プール遊びに興じながら、まったりゆったり一人一人の安心・安定の上に自己発揮を図っていく時期です。(年長さんはアスレバルのお祭りを満喫し、さらにお泊り保育という1学期集大成の取り組みも進行中・・・。)


 「一日先生」、父レク、親子レクにビデオ懇談トーク、そして保護者会企画の「おしゃべりウィーク」などなど、お家の方々の参画も含めて、子ども達それぞれの育ちの今の姿、様子などを体感したり、話し合ったり、木の花暮らしの一端に触れてみたり、またお家の人同士が繋がっていくきっかけにもなっていくイベント、企画が続いた6月。これから夏本番に向けて、おやじの会企画や保護者会の夕涼み会、あるいはサークル活動や園庭のワクワクプロジェクト、配膳ボラなど、色々な大人も関わる機会を通じて、異学年同士のお家の人たちも繋がりを深め、さらに木の花暮らしの幅が拡がっていくことを期待しています。


                                  あゆどん(記)  

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