ビデオトーク2回目ですが前回は年中さんと合同なので、年長さんとしては初!のビデオトーク。11名の保護者のみなさんに参加していただきました♪
今回はお馴染みのウォーミングupはなし!というのも、少し長めの約20分のビデオ。それも2本あって、どちらも子どもたちの姿として面白いし、深まるよねぇと、どちらか一本を担任たちは最後まで選べず、お母さんたちに相談。どちらも見たい!とのことだったので、終了時間は押します!!と断言しての(笑)スタートとなりました。
まず1本目のビデオは、自由遊びの姿『装置』inまつくり
縦割り活動で前日にドリームコースさんが作った装置がそのまま設定されていて、その装置で登園した3人の年長児が遊び出していく。板やテーブル、イス、ケンパプレートなど様々なモノとモノが組み合わさって道となり、形作られている装置にA児がボールを転がしていくと、思うように進んで行かない。その姿に道を修正するB児。はたまた新たに道具や楽器を持ち出して仕掛けを作っていくC児。そうしてやっていくうちに、こうしたらいい、あぁしたらいい、じゃあ次これでやってみようと、やりとりが飛び交っていく場面。
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20分じっくりとビデオを見た後に、2グループに分かれて、5分ほど、それぞれが気づきや疑問をふせんに書き、その後10分ほど、グループ内でトーク。同じ意見や考えも自分の言葉で出し合ってもらいました。ワイワイがやがや♪
そして、それぞれのグループで出た内容を全員で共有!
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☆気づき☆
◎1グループさんは「工夫」と「協力」の姿に分類分け
協力
・失敗しても、でもこれはできたねって認め合っていたり、もっかいやってみようとしたりしてる、そして変化していく
・お互いの声かけがポジティブ思考
・相手の意見を聞く
・思いついたことを伝えて話し合って進める力がすごい
・友だちの思いついたことも否定せず、やってみる、試してみる
工夫
・各自好みのレールを作る
・やりながら発見し、発展している
・楽器を使いたい、タンブリン、太鼓など
・ピアノのイスの下での工夫
・ゴール作りの話し合い
・楽器やモノの置く場所を考えている
◎2グループさん
個々に注目!
・遊びたい!気になる!けど、横目で見ながら、朝のルーティンを終えてから!がさすが年長
・個人の役割があって、転がす人並べる人→でも3人の世界で進んでいる
・「まってー!」「いいよー」「イイ音する〜」の相づち。声出し確認!
・相手の気持ちをそそるようなやりとり
・否定せずやってみる。お互いの思いを伝え合ってる
・楽しくするアイディアがどんどんでてくる
・うまくいかなくても、それを楽しんでいた
・長い時間をここまで遊べるってすごい
・器用さ→ドミノ同士の間抜き取り並べたり、鈴の細い穴をヒモで通して結ぶなど
☆見えてきたことや疑問☆
楽器を装置作りに使ってるけど、大切にするとの線引きは?→子どもたちが自分たちでやってみたい!と考えて作り上げていく中で、装置の道のりのツールにして試している姿をとめたくなかったという保育者の意図。踏んだり蹴ったり...そのような使い方があった場合にはもちろん伝えています。
この遊びの中で面白いのは、1人ではできない発想に友だち同士が刺激し合っていて、考えたことをやってみる!(試す)→でも、失敗する→その中で友だちの発想と出会う→認め合う→さらに思いつく→でも失敗→さぁ、もう一度!→と循環していて3人が共通の目的に向かって作り進めていっている。そして、音!!ゴールへいく道作りの中で楽器を使った音の旅〜♪楽器だけではなく、おはじきを道の途中でパラパラと鳴らす、ピアノのイスの下にすずをヒモで縛りぶら下げてみるなど、子どもたちならではの発想がたくさんありました。
2本目のビデオは、活動風景『巻き物絵本作り』
クリスマスに向けた活動。クリスマスって??と連想ゲームから始まり、例えば、クリスマスといえば、「冬、雪だるま、サンタ、トナカイ、ごちそう、赤と緑、A5ランクの高級ステーキ、パーティで食べたコーン、こたつ、」などなど、まだまだたくさん出てきました。それぞれのクリスマスキーワードを主人公にお話を作ってみよう!と始まった巻き物絵本作り。巻き物なので、お話を長くしたければ継ぎ足せます。描き始めた初日の姿を見てもらいました。
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ビデオを見た後に気づいたことや見えてきたことをふせんは使わずに皆さんと子どもたちの姿をざっくばらんにおしゃべり。ワイワイがやがや♪
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☆気づき・見えてきたこと☆
・発想のおもしろさ→みんな同じ内容でなくてそれぞれオリジナル、とうもろこしをひたすら描いている(彼にとってはごちそうで食べたコーンが思い出)、赤さん緑さん、A5ランクの高級ステーキ、サンタさんがつかれたとつぶやく場面、などなど
・かく場所→棚の一角をマイ机にする子、棚の一番高いところで描く子(全体を見てるのかも)、床で友だちと頭を寄せ合って描く子(刺激しあいながらも)、段ボール机にする子(鏡で自分を見て描いていたのかも)
・かき方→文字オンリーの子、一色で描いてる子、色を自分で選ぶ、区切ってる子、番号をふっている子、絵から描く子、お話を考えている子、縦書きなどなど
・お話の仕方→物語風、説明書風
・部屋の中をキョロキョロと文字を探してる子
・一見困っているのか?とも見えるけど、じっと考えていて、その子のタイミングがあって、必要な時間、焦らない
などなど、たくさんの発見♪
☆ご感想☆
まつくりという社会の枠の中から出て行かず、でもその社会の中で、それぞれが自由に描きたい場所や描きたいモノ、道具もそう。一つ一つ、自分で選択してる。自由さがあって、見えないプレッシャーを感じさせない姿だった。
一人ひとりのタイミングってあるし、それを良しとしているこの環境、場所があるのは子どもたちにとって幸せなことだと思う。
目の肥えたお母さんたちの発見や気づきから、学ばせてもらい、感想もいただき(じーん)、ワイワイがやがやと盛り上がりの中で、最後のビデオトーク、おしまいとなりました。
この時期だからこそ見えてくる姿、友だちとの繋がり、遊びの中で、どんなことを考えて、学んで、子どもたちが心の動く瞬間ってとにかくいっぱい。園生活も残り約3か月、子どもたちのそんな瞬間を一緒に感じて一緒に考えて、、どんどん広げていこうね〜!
参加していただいた皆様、ありがとうございました♪
記:りーかん
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