旅立ちの 時は来たりて 春を呼ぶ…
- 木の花幼稚園
- 3月20日
- 読了時間: 5分
ようやく春めいた陽気の中、先週まで残っていた庭の雪もすっかり消え、雪つり、雪囲いを植木屋さんに外してもらい、庭もすっきり気分も一新。梅のつぼみもほころび始め、新たな春の到来を感じさせます。ついでに植木屋さんにはツリーハウスも試乗してもらい「これはいい、子どもらもどんぐりの木も喜ぶわ」と満面の笑み・・・。

そんな庭の裏手には倉庫があり、先週には演台や長椅子など卒園式に使う恒例の道具類を職員で運び出しました。庭の物置には、餅つき用の道具やタープ類、昔のコークスストーブ、昔の木製滑り台など様々な備品の収納の他、木材や各種廃材、工具類、そしてツリーハウスの材料なども仕舞い込むあゆどんの秘密のスペースになっております(笑)。そしてこの物置前あたりの人目につかないスペースでまつくりさんたちもうめもも時代の頃から(もっと前だったかも・・・)、白砂をデッキなどでせっせこ集めては隠して(バレバレですが…笑)遊びに活用していていました。

ぐみ1歳から入園した子もいれば、ぐみ2歳からスタートした子、プチ入園で満3歳からスタート(この時代はうめもも編入)した子もいて、園生活のスタートは様々ですが、未満児の頃からお互いくっつき合い仲がいい、そんな子ども達でした。前述の白砂集めも興味惹かれる子が(上の子の動きを見てでしょう)白砂がいっぱい集められることを知り、「みてみて」とカップを見せるやそれに周りの子もついつい・・・、

あるいは庭の泥水の溜まった池での遊びも一人が「ドロドロ~」と楽し気に始めると見ていた他の子らもついつい・・・、絵具遊びでは一人の子が自分の腕や足に塗り始め「きれい~」とやり始めるや他の子らもついつい・・・という感じで、遊びの面白さがどんどん周りに伝播されてゆく、そんな響き合う様子がよく伺えました。

学年が上がるにつれて転勤等でお別れの子も続きましたが、一方新しいお友達も参入・・・。新たな彩りを加えて、これまでの遊びの中身や固まった人間関係も揺さぶってくれたように思います。庭での一輪車や荷車の扱い方、大型積み木の遊び方にもインパクトを与えてくれたのも新たなに加わった子らの影響も大きいように感じます。

先日も大型積み木を組む時に板を並べてその上に組んでいく遊びをまつくりさんがさくらあんずさんに指導していました。直方体を並べてその上に板を組む…というのが通常のやり方で、その場合、慣れていないと距離感にズレが生じます。板の上ですると確実に均等の幅で上に乗せていくことが可能になり、これは賢い「教え方」やなあ、とまつくりさんにあっぱれ!を内心思ったものです。また△の積み木の組み合わせも独特な使い方を見出し、▽にしてタイヤと見立て、▽を4つで車にするなど、斬新は発想もまつくりならでは・・・。

また外遊びになかなか出てこないまつくりさん(お仕事もいっぱい、というのもありますが)でしたが、ロープアスレチックや「もっくん」などの体を使う遊び、鬼ごっこ系の体を使う遊びなどにまつくりさんの姿がよく目に入ってきたのも「お仕事」もほどほどに、楽しいところに一直線の新たなお友だちの影響かもしれません。何よりもぐみ棟にも行動範囲を広げてぐみの子らに積極的にコミットするまつくりさんのお陰で、今年度は一気にぐみから年長までの交流の“渦”が高まりました。

そんなまつくりさんは木の花の120周年の時代の年長児。節目の年に様々なチャレンジを120コするぞ!・・・したかどうかは別にして、庭に散らばる石や絵本、ドミノパーツ、あるいは大型積木を120コ(冊)集めてみたり、そんな色々なモノを使って120の数字をホールに描き、120歳の誕生日をお祝いしたり、創立記念日後もフラフープを120回跳ぼうとトライしたり、120㎝の縫物にチャンレジしたり、自主的に様々なやり方で色んな事に挑戦している姿もあれば、クラスのお集りの折に、河原で対岸2チームに分かれて交互に数字を120まで大声で数え合ったり・・・。

正確に120かは別にして、そんな何でもないようなことにも純粋に楽しめる、根気よく集中する、友だち同士協力し合う、そんなところがまつくりさんらしいところです。みんなでするから面白い、そんな想いを抱かせてくれる子どもたち。一人一人色んな持ち味があり、自分なりの考えや発想を持ちながら、いざ人前では大人の顔を見て「正解」を求めて「自分らしさ」を出さないところがもったいなくて、年度後半は祖父母の会や運動会、木の花まつりなどで一人一人を問う、そんな取り組みを続けて、最後の発表会ではその子その子の「らしさ」が出るものへ、自信をもって舞台で自己表現できる姿へ、子ども達だけで創る舞台の面白さを魅せてくれました。

日常の遊びや行事の取り組みを通じて一人一人の持ち味を互いに認め、みんなでそれぞれが違うものを仲間同士で協同して創り上げる喜びとすごいぞ!という「憧れ」、年長としての「存在感」を下の学年の子らに抱かせてくれた子どもたちでした。
そんなまつくりさんたちの旅立ちの日、在園児への「あとは頼むぜ!」というバトン渡しの「儀式」のハレの舞台を、私たちスタッフ、在園(うめもも、さくら)でしっかり間近で見届けて、新しい世界へと送り出したい、と思います。このような愉快な子どもたちを託してくださったまつくりのお家の方々、本当に有難うございました。

子どもたちと同じくお家の方々の繋がり、協働する姿、表現力にも驚きと感謝でいっぱいです。卒園しても木の花は皆さんの二番目の「マイホーム」であり続けたい、と願っています。いつでも「里帰り」をお待ちしております。
あゆどん(記)




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