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木枯らしに アラレも仲間に 戯れて

 木の花祭りアフターをのんびりと楽しみながら、ファイナルの大人のお店版を境に季節は一気に進んだ感があります。

 強い木枯らしに庭のタープが大きく煽られ、張り綱のロープがちぎれ、もちつきまでタープが持つかどうか?ハラハラして修復していますが、子どもたちはタープが大凧のようにうねる様に歓声を上げたり、一緒に跳ね上がっていたり…。或いはアラレが激しく降り出し、庭のタープにバラバラ~!と音が鳴り響くや、ホールで遊んでいた子どもたちが、なんや~!と一斉に庭に出てきて、タープから流れ落ちるアラレが地面にどんどん富士山のように積みあがっていく風景に、嬉々としてアラレの山から真っ白い雪玉を次々にひねり出して遊んでいたり…。

季節感たっぷりの空からの贈り物にどっぷりと浸り、満喫している子どもたちを見ると、晩秋から初冬の気候も存分に五感を働かせて遊び込んでいる風景は実に微笑ましく、子どもは風の子、健全やなあ…と実感するところです。


 自然そのものを遊びに代える姿は木の花では当たり前のような感覚ですが、外から見るとそうでもないようです。幼児教育史を専門にする東京の大学の研究者の先生が、文科省の科研費を得て3年間のスパンで全国の園舎空間の面白そうな園をセレクトして、園舎と自然をテーマに子どものたちの育ちについて研究の取材に、先日、木の花にも来園されたときのこと。木の花っ子たちは氷雨が降るような中でも、庭の「大池」に入って遊んでいたり、別場所から土を掘ってその土を「大池」に埋め立てて「橋」を作っている子らがいたり…という風景に心底驚いていました。(橋作りのメンバーから「手伝って!」とその先生は、はっぱをかけられたそうです…笑)

 

 件の研究者さん曰く、全国の園を回りながら天候が悪い時に自由に外に出て遊べる環境にはないそうで、木の花では庭の大きなタープの存在もありますが、それ以上に悪天=室内遊びというのが保育の不文律というのがこれまで見学された園の大半だったとか…。自然を体で感じてそれを遊びに代える力って、その後の自然科学的な思考、知見への土台になると思うのですが、それ以前に子どもが選択できる環境にあるか、どうか?が大きなポイントでは?と研究者の先生とお話して思うところです。


 自然が大事といっても強制して外に出しているわけではなく、子どもが引き寄せられる場への移動を禁止しない、という点が木の花の保育の基礎。自由遊びだけでなく活動においても参加せずに見ていたり、他の学年に混ざったりある種の緩やかさを許容し、特にぐみや年少など交流的な保育においては選択的にできる内容を用意したり…。研究取材の日もホールと部屋と実際に活動の様子を見ながら行き来している子どもがいたね、と研究者さんもお話されていました。

(今後も年間を通じて継続的に研究取材に来られるそうで、研究成果にも期待です。) 

木の花祭りの取り組みも非常に多様性に富んでいる店造り、商品作りの中で、子どもたちが選択的に自分自身で考えて「選ぶ」「決める」etcという、判断と決断を当たり前のようにしてきて、その結果が当日に繋がっていく…。そうした営みの達成感、充実感を得ているからこそ「選ぶ」ことの多様な面白さを感じ、また責任も伴うことを子ども自身が実感していきます。自由遊びにおいても庭に出る、ホールや部屋で遊ぶも本人次第。大人がいいなあ、と感じて声をかける一方で、部屋から出ないで遊びに没頭している子の感性、選択的な行動も大事なことと思うわけです。


 さてそんな寒さも増す気候の中、保護者会のお楽しみ企画や園庭ワクワクプロジェクト(晩秋編)、縦割り活動、ランチの日など、日常と異なる大人や異学年との出会いを楽しみ、刺激を受けている子どもたち。

 木の花祭りをくぐって子どもたちも一皮むけ感があり、遊び方や人間関係にも拡がりが出てきました。お楽しみ企画ではぐみちゃんも含めて人形劇とめったに見れないポン菓子に目を瞠り(耳をふさぎか…笑)、園庭ワクワクでは入れ替わりお家の方々の参加があり、その作業の様子を見つめる子どもたちにも、やってみたい!という刺激と想いも育んでくれたように思います。(側溝掃除などは今年も年長さんが奮闘してくれました。)

 あゆどんも木を活かす遊具の作り方の考え方などに刺激を受けました。自然への想いの深さ、異なる文化を背景に価値観も考え方も多様と改めて実感。もっともっと勉強せねば・・・感謝感謝!。




 季節が冬へと切り替わる中で、一年の総集編ともいうべきいよいよ発表会シーズンへ突入です。2月までの冬のこの期間にはクリスマス会という音楽の表現世界も挟みつつ、各学年でどんな世界を創造し、またそうした表現世界への取り組みが他の学年の目にもどう映り、響いていくのか?、以上児さんにとってはそれぞれのクラスの一年の集大成の季節の到来です。


 インフルが流行る冬を迎えて感染対策を念頭に置きつつ、木の花っ子たちのそれぞれの集大成に向かっていく姿が発揮される取り組みが第一に進められるよう、先生たちも走り回る師走を迎えます。木枯らしにアラレ、氷雨etc冬に向かう季節を楽しむ子どもたちに負けぬよう、お家の方々も発表会に向けて風邪には十分気を付けてやんわりとウォーミングアップをお願い致します。


                                  あゆどん(記) 

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