園庭の梅が可憐な色彩で満開となり、さらにあんず、すもも、そして桜も次々と開花していく中、その花びら摘みに夢中の子どもたち・・・。そんな春うららかな庭の装いのもと、先週末の土曜日、まつくりさんたちが木の花を巣立ってゆきました。
そして週明けの月曜日には発表会の舞台にもなった海に出向き、ゆったりと羽根を伸ばして卒園遠足を満喫。まつくりさんの発表会の舞台の一つでもあり、ごみが散乱する海辺にやっぱり目を輝かせて嬉しそうにゴミ拾い・・・(笑)。「ゴミ拾い」というより「宝探し」の感覚で目ざとく色々なモノを見つけ出す嗅覚は相変わらず見事なモノです。もちろん波打ち際をじゃぶじゃぶ走ったり、砂浜を掘って体を埋めたり、夏先取りの遊びっぷりも満喫。卒園の儀式を終えて伸び伸びと幼稚園時代の最後の思い出を作っていました。(在園児たちもそれぞれに公共機関の乗り物を利用してお別れ遠足に・・・)
そして気づけば、本日は3学期の終業式。
しかし先日の卒園式当日、お休みとなった卒園生がいたため、終業式の前に、卒園証書を在園児たちの前で渡す、卒園式完結編?を行いました。(過去にも式当日、どうしても来れなかった子にそうした機会を設けてきました。)
コロナ禍において、年間を通じて、どうしても登園できない子がいて(先生含めて)、そんなときもみんなでフォロー。ラクビ―で言う、「ワン・フォー・オール、オール・フォー・ワン」(みんなは一人のために、一人はみんなのために)、という姿を体現してきた、まつくりさん。一度は巣立っていった子どもたちですが、仲間のためにまた立ち合って見届けたい、という子どもたち(お家の方も)も集まり、ホールにて在園児(うめもも、さくらあんず)の見守る中、入場からまつくりランド旅立ち編の本日主役の卒園生の出番を披露、そして証書をお渡しました。
折角なのでお渡しする前に、証書のリボンを紐解き、そこに記された簡潔な難しい言葉を分かりやすい言葉に直して、卒園生の育ち(透明の証書?)をざっくりとまとめて読み上げました(この子はこうだったなあ・・という簡潔な園でのプロフィールのような感じ)。本来、証書とは一人一人このような育ちの物語を読み上げてこその修了証書なのだろうなあ・・・と想っていたので、ある意味、今回の完結編を設けてもらったことでそれを実践できたことは、有難いことでもありました。(実際に卒園式当日にこれを卒園生全員には時間的にも難しいもんねえ・・・)
そして彼の「旅立ち」前の最後の歌は立ち会ってくれたまつくりの仲間たちも加わり、一緒に階段で合唱。二階に上がったまつくりさんに再度、今度こそ本当の「お別れの挨拶」を在園児が交わして、本日の卒園式完結編は終了です。
その後、各学年ごとに各保育室でお集まりの後、ぐみちゃん含めて全員、ホールに集まり終業式です。(なお、まつくりさんは春休みに予定しているオンライン音楽サークルコンサートの歌の収録を部屋でして、終業式も階段から参加。)
2週間程度の長い休みになる春休み期間のお約束をして、今日を最後に木の花を一足先に「卒園」(転園)するお友だち、先生のお別れの会。学年のお友だちからそれぞれ手作りのプレゼントを渡し、さらに退職となる先生には全園児からの手作りプレゼントを渡し、保護者会からもお祝いの品がウエディングのBGMに乗って届けられました・・・(笑)。
そしてあゆどんからは恒例のお別れのエールになる歌をお友だちと職員それぞれ1曲づつプレゼント。園児向けには子どもたちの合唱のご相伴を頂き、職員向けは木の花版ゆずとしてちゅうりんにも助っ人を頼み、その場で練習するようなほどのシロモノでしたが(笑)、子どもたちの手拍子の助けも借りて、想いは伝ってくれたはず(多分)。
最後は一人一人と握手やタッチをして別れを惜しみ、遠くに引越するお友だち、そして保育の現場を去る職員を見送りました。離れ行く二人ですが、同じ空の下、「木の花とつながっている♪」から、是非また里帰りに木の花まで遊びに来てくれるとうれしいなあ・・・。
なお、午後からは職員が手分けして各保育室、遊具庫、職員室裏、資料室など片付け、大掃除・・・。また園内研修としてテーマ別の環境構成の振り返りをそれぞれの先生たちが時間をずらしてあちこちで行っています。明日は職員会議と園内研修の一日、翌々日の土曜日も救急救命の安全研修と送別会、午後からは母たちのほろ酔いなどが予定されています。来週は春季保育、合間に先生たちも年度のまとめの事務作業と慌ただしくも忙しい日々が続きます。
コロナ禍の今年度、登園停止など何度かありましたが、幸いにも行事などの中止はなく、年間のプログラムを全て乗り切ってこられました。ひとえにお家の方々の様々なご協力の賜物です。本当に感謝! 新たな春は人生の「旅立ち」でもあり、様々な別れの季節であると同時にまた新たな出会いの時期でもあります。新たな学年に上がることで、また新しいつながり、出会いが生まれることを願っております。一年間、本当に有難うございました。
あゆどん(記)
Comments