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梅香る 旅立ちのとき 迎えけり

未だに小雪が舞う寒い気候ながら、庭の梅の蕾はほころび新たな春を感じさせます。そんな庭にスコップを手に穴をあける子どもたち…。スコップの剣先を地面に当ててドリル状のように回して掘っていく、難しいスキルがいりますが、雪の少なかった今冬、子どもたちのブームに。その火付け役がまつくりの男の子。イメージの世界の再現遊びでしたが、スポット的な穴作りに興味がわいた下の学年にも拡がり、庭が月のように凸凹に…(笑)。

先日はまつくりさん総出でそれらを繋いでの川づくりやさらに大穴作りなどこれでもか~とばかり庭で土木作業に興じており、うめもも、プチぐみちゃんたちも加わり壮大な地上絵になりました。卒園式には、庭に車を入れるんだけどねえ~と担任以外の職員はあきれ顔です…(笑)。


 

 想えば春先、「どろだんごこうじょう」と看板を作り、「泥団子」作りに勤しんでいたまつくりさん。白砂がどこにあり、網を使いどのように「精製」し活用するか?泥や砂の粒子に目ざといまつくりさんは園庭のあちこちを掘り起こして、「粘土土」も発掘し、焼き物にチャレンジしたのが家族の日のプレゼント作り。ものの見事に失敗したものの、その経験を糧にお茶碗造りの取り組みが始まるきっかけになりました(先般、2月末のお茶参観で結実したところです)。庭の穴掘り遊び中にも地中の地層の差異を活かした「料理」作りにも余念がありません。

 

 目ざといのは地面ばかりではありません。早くからツリーハウスや砦、もっくん(木工ハウス)に登っていた彼らは、夏ミカン、すもも、あんず、梅、柿、栗など庭のあちこちの果樹の実りにも敏感!木登りしたり、棒を手にしたり、届かなければ棒を組み合わせ、さらにベンチや庭の台などあらゆるモノを駆使して採取。そのチャレンジ精神と食べたい!という貪欲さに目を瞠らせていたのは年中以下の下の学年たち・・・。

 


 園内に目を転じれば、遊具庫の入り口、滑り台、登り棒付近など様々な空間と絡めての大型積み木での構成力が得意なまつくりさん。下の学年がそこで遊び込むきっかけになり、大型化する大型積み木の構成力はしっかり年中さんなど下の学年に伝授されていきました。身の回りの廃材(紙や箱、木工など)を使っての作り物、工作や部屋のパズル等を空間と組み合わせて作る遊びなども、下の学年の子どもたちも思わず引き込まれる面白さを持ち、異学年の子どもたちが混ざり合う遊びの世界が部屋やベランダ、渡り廊下などで見られ、今はあちちボール、ドッチボールなど協同的な遊びなども展開。異学年同士の関係性を拡げてくれる遊びと共にモノを使う遊びの枠組みを下の子らにも拡げてくれました。

 

 そんなまつくりさんへのお別れ会が年中さん主催で先般、行われました。好きな食べ物でのランチだったり、手作りのクッキー(うめもも)や筒で作った望遠鏡(さくらあんず)などおもてなしもしつつ、同時にもっと一緒に遊びたい、というゲームも年中さんが考えたっぷりと遊んだ一日。まつくりさんからはお返しのお歌で一人一人の名前を名乗り、ぐみプチちゃんたちも含め在園児たちじっとまつくりさんを見入っていました。

 日常の遊びの力で様々な協同的な取り組みからいくつもの行事を創り上げてきたまつくりさんの姿を見てきた在園の子どもたち。仲間同士、協同的に魅せるまつくりさんへのすごさ、憧れと共に関りの深さも感じられます。


 細かいところ見逃さない観察力、身近なモノを巧みに工夫する応用力、遊びの中で「世界」を創り出す想像性と創造性。そして人への優しさ、地域の人への気さくな語り口での付き合い方など人への信頼感もしっかり魅せてくれるまつくりさんたち。そんなまつくりさんたちがいよいよ明日、旅立ちの日を迎えます。

卒園を前に庭の地上絵も穴埋め作業に勤しみすっかり元に戻してくれました。そんな姿を見てしっかりぐみプチちゃんたちもお手伝いしてくれました。

 

 想えば木の花が子ども園になり、初めて1歳児を園で受け入れた歴史的な園生活のスタートだったまつくりさん。ぐみ1歳で入園した子どもたちがとうとう卒園となります。私たちにとっても試行錯誤の手探りでの未満児保育の経験を積ませて頂きました。その後はコロナ禍で本園生活を迎え様々な制約の中での園生活、行事を家庭のご協力を得て様々なやりくりの中で育ち、コロナアフターとばかり地域にも枠を拡げたお泊り保育を皮切りに祖父母の会、木の花祭りとご近所さんにも頻繁に足を運ぶきっかけを作ってくれた子どもたちです。1歳から5歳までの子どもが共に育つ園の年長児として、そして地域に根付く、地域に信頼される、多様な人への関係づくりを自然にさりげなくできる子どもたちに育ってくれたように感じます。

 

 まつくりさんたちの旅立ちの日になる、在園児のバトン渡しの「儀式」の卒園式は、これまでにない「遊びの集大成」形式。舞台となる卒園児席には今までにないほどの自分たちでやりたい、と思う遊具で構成された席となりました。まつくりさんたちの幼稚園時代の思い出を語ることのない遊びで見せる自分たちの成長の証をスタッフ、在園(うめもも、さくら)でしっかりで見届けて、新しい世界へと送り出したい、と思います。


 このような愉快な子どもたちを託してくださったまつくりのお家の方々、本当に有難うございました。子どもたちと同じくお家の方々の繋がり、協働する姿、表現力にも驚きと感謝でいっぱいです。卒園しても木の花は二番目の「マイホーム」であり続けたい、と願っています。いつでも「里帰り」をお待ちしております。


 木の花暮らしを共に過ごし、支えて頂き、有難うございました!

                                                                           あゆどん(記)

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