知恵出して 笑顔を弾ける 五月空・・・
- 木の花幼稚園
- 5月31日
- 読了時間: 5分
既に30度超える初夏を思わせるような暑い陽気もあれば、肌寒い風雨にさらされる日も

あり、極端から極端へ振れる気候の変化の在りようが今の日本の亜熱帯化を物語っているようです。暑い折は、庭で水遊びに興じたり(ブルーシートとウッドブロックでミニプールや雨上がりに自然にできる「大池」に入ってみたり、年長さんは大穴掘って白砂を集めて砂風呂を作って漬かってみたり…)、寒くなれば、ホールやお部屋などが賑やかな日もあったり、子どもたちは肌感覚でこうした気候にも柔軟に対応しているところがさすがです。

田島町の田んぼ農家の方から田植え後に今年も稲の苗を頂いたので、ブランコ脇のミニ田んぼも、若干場所を替えて三日月形で今年も再生しました。庭にある「キャンピングカー」に沿った三日月形の穴掘りには子どもたちがスコップ片手に手伝ってくれました。
穴掘りの後は、どんぐりや年少の子どもたちがその三日月形の穴にあえて車を走らせて、まるでオフロードコースを楽しむが如く様がなんとも可笑しい。こういう新たに生まれた状況をすかさず遊びに活用するところが木の花っ子たちの真骨頂です(笑)。

なのでここでの田植えを少し先伸ばしにしてしばらくダートレースを楽しんでいた子どもたちです。ちなみにですが、このミニ田んぼの穴掘り日は午前中には、園がお借りしているご近所の畑の拡張作業がお母さん、お父さんのご協力のもとありました。これも120周年特別企画です(笑)。
畑の拡張は先ずは小石類が詰まった荒地の開墾という風情でしたが、鍬やスコップで土を掘り起こしてみれば、予想以上に小石がざくざく・・・。この小石をふるいにかけて取り除くのも、事前に網目のある籠を用意して、大人二人がかりで奮闘していましたが、数回繰り返してもう腕がパンパン。

それを見ていた外国籍のお父さんが、ちょっと待って、と言い、姿を消したと思ったら、すぐに近所に住むお家から角材とロープを持って再登場。何をするかと思いきや、ロープを使って角材を結んで、インディアンテント風に組み立て、そこにロープで籠を繋げてみれば、即席で「小石ふるい機」の出来上がり。これが優れモノで労力が1/100! 作業が一気に捗りました。

水やりに来ていたまつくりさんの1グループさんもその作業をお手伝い。こういう臨機応変な素早い対応が木の花保護者さんの真骨頂ですね(有難うございます。畑をお貸しいただいているお家の方もとても驚き、また喜んでくれていました。お家のお庭に新たな畑を拡張…これも立派な地域貢献ですね。作業をお手伝い頂いた方々に感謝、感謝です。

ちなみににこちらにはお芋と里芋の苗をまつくりさんが植えてくれました。秋が楽しみです。)
さて新緑眩い一方で寒暖差の大きい5月でしたが、お天道様の機嫌のいいタイミングで、年中・年少の親子遠足あり(年少さんは若干雨にも祟られましたが)、年長さんは例年より前倒しのアスレバルもあり(その練習に犀川河川敷にも何度も足を運んだまつくりさん)、一方、日常的にもうめももさんは食べられる植物類

を探しに近隣へと足を伸ばし(ヨモギやのびる等々をゲット)、ぐみちゃん、どんぐりちゃんも全員あるいは少人数で近場の公園などに遊びに行ったり、あるいはまつくりさんはさくらあんずさんを何人か引き連れて中央小学校の運動会観戦に出向いたり・・・。園外、近隣の自然や施設へと足を運びながら、身の回りの自然物をはじめ様々な発見を楽しんでいます。

一方で年長さんでは一日先生が始まり、お母さんの発案でアクリル絵の具で透明の大きなビニールに混色模様の装飾遊びを楽しみ、それをパラバルーンにしたり、洞穴にしたり…それをベランダに飾って他の学年も楽しみに行ったり、あるいは春の遠足で取ってきた笹を使って、こちらも外国籍のお家の人を「講師」にお願いして(母国ではちまきが当たり前でその歴史や文化なども子どもたちに教えてもらいながら)、端午の節句のちまき作りにも挑

戦…。カラフル洞穴やちまきは他の学年にもおすそ分けしたり、アスレバルの旗にも使ったり…。
また年中、年少の遠足ではお母さん、お父さんたちが子どもたちの到着までに色々看板を作ってくれたり、レクレーションのゲームを考えてくれたり、その看板やゲームの小道具なども持ち帰って子どもたちの遊びアイテムになっていたり…。お家の人たちの持ち味も活かしながら保育や行事、生活の中でのプラスαのエッセンスを頂き、子どもたちにも様々な刺激をもらい感謝です。そんなお家の人

たちへの感謝の想いを込めつつ、木の花版「家族の日」が今月の30日です(5月の最終金曜日)。子どもたちのそれぞれの作りモノをお家の中で飾り(食べ、遊び)ながら、家族の中でコミュニケーションの輪が広がると嬉しいです。
かくて新入園の子どもたちもぼちぼちと木の花暮らしが板につき、間もなく幼稚園の120歳のお誕生日を迎えます。安心・安定を掴みながら生活のリズムを作り、巡りゆく季節の中で生じる自然の恵みを体で感じながら遊びに代え、既存のモノを考えながらより面白く遊び込み、そんな姿を小さい子たちが見守り、その周辺を多様な大人たちが「色々な手」で支えている…。そんな木の花らしさを徐々に今年も発揮しつつ、創立記念日の取り組みをくぐって、各学年のクラス作りの次のステップへと進んで参ります。
あゆどん(記)
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