昔から毎年この日に、子どもたちが幼稚園の誕生日ということで様々なお祝いをしてきました。お家の方もお招きして、子どもたちのミニ発表をお客さんとして観てもらい一緒にお祝いをして頂き、その後お家の人は保護者会総会をホールで開催し、その間子どもたちは各部屋でおやつパーティのお楽しみ会・・・という流れが恒例の創立記念日の集い。しかし、今年は入園式直後に登園自粛期間に入り、通常保育再開からわずか2週間足らずで迎える創立記念日となり、新入園の子たちからすると園での生活の安心・安定を掴む以前の段階で、かつ、子どもたち全体で集まるという体験すらない状態・・・。3密を避けるコロナ禍の社会情勢に加えて自粛期間が1月以上に及んでいるので、先ずは子どもたちの安心・安定につながる無理のない行事にしたい、と思い、今回はお家の方の参加はご遠慮いただきました。
ちょうどホールには自粛期間の間にそれぞれのお家で作った色んなこいのぼりがたくさん泳いでいるので、木の花っ子たちの元気いっぱい、健やかな成長への願いも込めながら、5月に行う予定だった端午の節句も兼ねつつ、子どもたちみんなでお祝いできる誕生会形式で行うこととしました。
先ずはまつくりさんがホール全体に登場。あいさつ代わりの歌(地球にのってどこまでも)をちょっこし誕生会バージョンに代えて合唱し「幼稚園の誕生会、始まるよ~」と開会を宣言。本来は新入園児との対面式(5月の端午の節句あたりを想定していましたが、未だ叶わず)の時に歌う予定だった曲。舞台には新入園児たちが混ざるうめももさん、2階渡り廊下には2歳児ぐみちゃんたち、階段にはさくらさん。俺らが一番大きい組だぜ~と知らしめるいい機会となりました。
そんなまつくりさんからパワーを得て続いてうめももさん。舞台の上にみんなで揃って座っているだけでも、おお~立派!という風情でしたが、大きな声で朝の挨拶をするや、ホールの飾りの鯉のぼりを真似て、ホール内を泳いだり、回ったり、寝転がったり・・・。園再開後のお集まりでしているみんなで身体を動かす変身遊びを楽しみ、「鯉」のまま二階キャットウォークへお引越し。うめももさんが二階に上がり、鯉の如く元気になるように鯉のぼりの歌を子どもたちみんなで歌いました。
続いてさくらさんが自分たちで作ったオリジナル体操、「元気もりもり体操」をホールで披露。「距離を取ろう~」とくるくる回ったり、「手を洗おう~」とごしごししたり、歌とフリを子どもたちが考えて、「コロナをやっつけよ~」と気合一発のオリジナル体操を実演。そんなさくらさんを先生にぐみちゃん、うめももちゃん、まつくりさんたちも一緒に「もりもり体操」をやって、コロナに罹らないぞ!という決意のほどを愉快な体操で確認し合いました。
最後は再びまつくりさん。アスレバルも中止となった代わりに今回はパラバルーンで様々なお祝い表現を幼稚園に、そして在園児たちに「プレゼント」。動き方を子どもたちで考えて、パラバルーンをケーキやドーナツに見立てたり、「ろうそく」になる子がいたり・・・。特に2階の上から見ているぐみちゃん、うめももちゃんは変身七変化のようなまつくりさんが操るパラバルーンの舞に目が釘付け。途中でミニボールをパラバルーンの上に投げ入れてポンポン跳ね上がる様にも大喜びでした。(興味いっぱいのうめももちゃんはパラバルーンをやって見たくて仕方がないらしく、誕生会後のホールでパラバルーンの初体験もしたようです・・・。)
そしてまつくりさんが寝転がってのパラバルーンのフィナーレに、さらりとパラバルーンがなくなると円形に並ぶまつくりさんの真ん中に「115」の看板も登場・・・。
幼稚園の115歳を祝う演出を子どもたちが見守って最後にみんなでハッピーバースディを歌い、「おめでとう~」と紙吹雪をホールいっぱいに飛ばして、幼稚園の115歳のお誕生会はおしまいです。子どもたちそれぞれの心意気に幼稚園も喜んでくれたかなあ?
その後はみんなで紙吹雪を集めて園内を再びきれいにしてから学年ごとに記念撮影を行い、史上初?の無観客試合ならぬ子どもたちだけの創立記念日は終了です。コロナをきっかけに生まれた子どもたちオンリーの誕生会。お客さんがいない分、張り詰めた緊張感もなく、たっぷりとホール全体を縦横に使うことができ、子どもたちそれぞれの学年のカラーもじっくり見えて、ゆったりと楽しめた誕生会だったように思います。(なお、ぐみちゃんたちもぐみ棟に戻って、お誕生日ケーキ製作?で園の誕生日を祝ったそうです。)
午後からは恒例の園内研修で今年度の重点課題について職員で確認し合いました。(重点課題の一つはなんといってもコロナ対応。日常での予防対応のみならず今後の行事の組み方もさまざまな観点から熱い議論になり、予想通り時間オーバーとなりました。)
なお長く続いた鯉のぼり月間は本日をもって終了。自粛期間に色々とオリジナル作品を作って頂き感謝です。多種多様な鯉のぼりに見守られ、園を再開する喜びを分かち合える場となりました。(明日それぞれお家に持ち帰る予定です。)
あゆどん(記)
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