教育課程

木の花暮らしでの育ちの道すじ

2019年度版

明治38年(1905年)、金沢の街中の武家屋敷に生まれた木の花幼稚園は、昭和の高度成長期には園児数300人を超える時代もあれば、少子化と街中のドーナツ化で30名を切り閉園の危機を迎えた時代も・・・。現在は100名ちょっと園児で子どもから子どもへと遊びの文化を伝えて今に至っています。

子ども時代を子どもらしく、その子らしく生きる

背景 子ども時代はどこへ?

 子どもらしい育ちの環境は急速に消えつつあります。情報化と共に子育て環境もデジタル化、スピード化、省力化?
ゆとりのある時間、冒険でき遊び込める空間(環境)、異年齢の多様な人との出会い、拠り所としての文化や風土・・・は子どもの回りからどんどん失われています。
 だからこそ、今の家庭や地域で出来ない生活、遊びを幼稚園が引き受けて、「子ども時代を一人一人子どもらしく生きる、その子らしく生活する」場を意図的に創ることが、より一層重要なことと考えます。

理念

子ども時代を子どもらしく、その子らしく生きる!

育ちのねらいの3つのポイント

(1)主体的に考える「知性」を育む

自ら考えることをとことん根気よく楽しめる子ども

(2)多様性を認め合う対話的な「徳性」を培う

ひとの違いを認め、尊重し、つながることを楽しめる子ども

(3)いかなる環境にも順応、適応する深い「品性」ある心身を養う

たくましさとしなやかな心と身体の自然体を楽しめる子ども

第1部|未満児の世界

安心・安定を土台に一人一人の世界をしっかり築く

ぐみ(1、2歳児)の時代

未満児時代はゆっくり育って、豊かな可能性を拡げる。

未満児はモノの見え方や音の聞こえ方など、五感の感覚をはじめ、身体諸機能、そして心の発達など幼児期とは発達の特性が異なる年齢です。落ち着いた空間環境を用意し、初めて出会う保育者との信頼関係のもと、一人一人の世界を大事に過ごし、そして少しづつその世界を拡げながら、新たな環境でも安心・安定する「自分」を見つけて、幼児期の世界(集団教育)へと巣立っていきます。

(1)園生活で自らの力で安心、安定感を獲得すること。


(2)その子らしい世界の多様性、可能性を拡げること(それぞれの個性ある世界の表出、自己発揮)
 

(3)生活の中での多様な自信をつけること(身辺自立及び行動する自信、他者とのコミュニケーションを楽しむ自信、環境を切り抜く、変えられる自信)

3つの方向目標とステップ

(1)新しい環境への適応

~自らの心身の安心・安定を感じる、広げる、掴む。

(2)一人一人の世界の没頭

~自分の世界を見つける、やってみる、没頭する。

(3)「遊びの世界」への巣立

~周囲の友達との「一緒」を味わう、楽しむ、つながっていく。

実現のための生活要素

第2部|幼児期の世界

子どもから子どもへ~遊びの文化が学びの土台

幼児期の時代

多様性と連続性のある日常の生活と「非日常」を織り込んだ保育

大人からだけでは学べない、いや子どもから学ぶ(真似ぶ)からこそ身につくものがある幼児期の世界。そんな子どもたちが主人公としての木の花暮らしのキーワードは多様性と連続性。子どもが主体的、自発的に関わる多様で連続性のある、流れのある日常に、ドキドキするような「非日常」的な出来事を織り込む生活が木の花暮らしの「幼児期の世界」の骨格です。

その育ち(学び)を支える木の花くらしの4つの構成要素

空間・モノ

​子どもの生活圏

時 間

​子どもの「とき」を刻む

ひ と

​子ども時代の「出会い」

文化・風土

暮らしの文化

〒920-0865 石川県金沢市長町3丁目1−15
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