11日(土)に年長組のビデオトークが行われました。いつもなら幼稚園に保護者の方が集まって映像を見て話し合うのですが、コロナ禍ということもあり、木の花初めてのオンライン(zoom)にて開催。初めての試みで、うまくいくのか不安はありましたが「やってみなきゃわからない!」という精神の下、5名(夫婦での参加一組)の保護者の方が参加してくださいました♪
今回の映像は『子ども達が虫取りで夢中になっている場面』ということで、まずはアイスブレイクがてら子どもの頃に夢中になっていたものや遊びをお話してもらいました。
「砂場で山を作ってトンネル掘ってを繰り返してたな~」「砂場を掘ると下の方に赤土が出てきて、その赤土を穴にくっつけて“落とし穴”作ってた(笑)」「砂場でダムを作っていかに水が出てこないか考えながら作ってた。あと泥団子作って固さ自慢してた」と砂や土に夢中談もあれば、「虫を同じ種類でたくさんの数をとってた。例えば“だんごむし”とか。建物同士の狭い間の草を分けるといっぱいいたから、手でバーっととってザーっとバケツに入れてた(笑)。“おたまじゃくし”とかもバーっととってザーっと入れて…(笑)」「私は“カタツムリ”を腕に並べて遊んでた。ちょっと前に『カタツムリパック』が流行ったことがあったから、私はその先駆けかも!(笑)」と、どのエピソードももっと詳しく聞きたくなるぐらい盛り上がりました♪
映像①『二階廊下の天井の採光窓にトンボが迷い込み、数人の男の子達が網を持ってとろうとしている場面。竹を繋げて網を長くしたり、机に乗って高さを出したり、「あっち行った!」と声をだしたり。』
≪参加者の意見≫
・網を持っている子に「俺が」「オレが」とワラワラと群がるのかと思ったら、そうならないのが不思議。網を巡ってケンカにならない。
・延長させるのに棒を持つ子やガムテープを巻く子、机を持ってくる子など、役割分担を自然としている。
・自分で考えてやってみようとする(工夫)が見れたのが嬉しい。
・女の子は虫取り自体には興味がないのかな?
・他の学年の子も参加していて(見ていて)、来年に繋がるのかな~。etc…
また、昨年度の『年長&年中合同ビデオトーク』に参加していた保護者の方からは
・去年のビデオトークと同じような場面で驚き→さくらの時(年中時)に年長さんがしてたのを見てて、今年やっている。とり方など学んでたのかな?
これに担任二人も「そうなんですよ!」となり、昨年度のビデオトークに同じような場面があり「デジャブか?」と思うような子ども達の行動。その時にもあった“大人を変に頼らない”“モノもどこに何があるのか知っていて活用する”“自然と役割分担”といった姿は、もしかしたら木の花の遊びの伝統、伝承になっているのかもしれませんね♪
場面②『先ほどのトンボは見事に捕獲成功!虫かごに入れて眺めていると、そのトンボに名前を付けようということに。「なんていう名前にするん?」「おれが決める」「ダメやよ!みんなで決めるよ」とどうやって名前をつけるかもめる中、A君が「じゃ~、一番最初の1文字を言う人、二文字の1個言う人で、三文字の3言う人、四文字の4いう人…」と指をさしながら提案。(皆さんにはA君が言った意味が分かるかな?(笑)) その提案を受け入れ、一文字ずつ名前を言っていく男の子6人』
≪参加者の意見≫
・争いがうまれそうな場面なのにA君の統括力がすごいな~。
・トンボを触りたい子もいただろうに、蓋を開けたりしめたりして我慢してたんだろうな~。
・B君が前の子の言った文字を聞いて考えてるのがいい。
・日常的に信頼関係やバランスが培われている。
ちょうどA君の保護者が参加していたので、担任から「A君のこの名前の決め方ってどこかで知ったの?自分で考えた?」と質問。「Aは平和主義者やから、イヤな思いとかを誰にもしてほしくないっていうところから生まれたかも。あと、TVで前の人のダンスの振り付けを覚えて付け加えていくっていうのを見てたから、それを取り入れたかも」という回答に参加者からも「ケンカのイヤな空気を変える為に話の方向を変えようとしているのでは?」とA君の考えや想いについての意見もあり、「おぉ~!!本当にそうだとしたらすごいね!大人やね~」と想像ではあるけれどA君を称賛(笑)。
また、担任から「A君の独特の言い回しやそのたどたどしさなどは、子どもらしくてつたない部分ではあって、理解した子と、“?”となった子がいるけれど、A君のその一生懸命を受け止めようとしている周りの子達の姿にも私はすごいな~って思ったの」と、発信側の思いを受信側がしっかりと受け止めている、受け止めようとしている姿勢も大切という意見もあり、少しづつ成長が見られる嬉しさと、まだまだ年長さんの課題の一つではあるね~となりました。
最後に今回の映像とは直接的には関係ないけれど、“生き物と子ども達の関わり”から「生き物を飼っても世話をするのは親、自分は都合のいい時だけ見に来る。それってどう思います?」的な、生き物と子どものあるある話になり、なかなか深く面白い意見に、うなづいたり笑ったりする参加者の方々&担任二人。
中でも「今は連れて帰ってくるその気持ちを大事にしていくと、命や生き物を飼うっていうことに繋がっていくのかな」という意見が印象に残り、自分たちも幼いころはその場の興味や関心でいろいろといじくりまわしてみたり、「飼いたい!」と言って世話はせず、親がしていたり、死なせちゃう経験をしてきたもの。大人になって「あの時は自分の親がしていたことを今は自分がしているんだな~」とわかる日がきたことを実感。なので、今はその興味や関心を持つという部分を大事に大きく膨らませていき、観察する、触れる機会を子ども達が持てればいいのかな~とみんなで話をしながら、生き物と子どもの関係は本当に難しいね~とみんなで感じたおまけの時間でありました。
参加してくださった方々、お忙しい中本当にありがとうございました。
記:よっしー
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