柿採りの 腕も上がるよ 工事棒…
- 木の花幼稚園
- 14 分前
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今年はどうもあちこちで柿の実が豊作の模様。園庭の柿の木も例外ではなく、木の花祭りウィークを終えても数珠なりになっているのはホントに珍しい。たいていは木の花祭り期間に残っていた柿の実なども売ってしまうもので(笑)。森のくまさんも人里のそんな柿を狙って降りてくるのかも、と思うと複雑な気分です。

園庭の柿を狙う熊はいませんが、カラスとの攻防戦は恒例の風景です。うめももさんやどんぐりちゃんが工事バーを振るっていると、まつくりさんがこうするんや・・・と見本を見せてくれたりします。輪に柿の実を通してひねって採る、子ども達から代々伝わってきた木の花流の柿採り法です(と言っても工事バーを工事関係者から頂いて子どもたちが始めた話なので、せいぜい20年ぐらいですが)。

さて木の花祭りを終えて庭の遊び風景に年長さんの姿も多くなってきました。先日もツリーハウスの再建作業で裏の物置に木材を取りに行き来していると、人目のつかない物置前で年長さんたちが隠れパーティをしておりました。大きな泥ケーキに木の実や落葉をつけて子どもらなりの木の花祭り打ち上げパーティとも言えそうです。子どもの一人が熊の木彫りを膝に抱えてなでなで・・・「今あげるからね」とこちらはペットの模様。世情のクマ騒動とはかけ離れ、思わずほっこりする風景ですが、庭の裏手の物置前周辺は白砂を集めやすく、集めた白砂や作った泥系の創作品、占有したい道具類などの隠し場所も色々あり、一輪車を「ベット」にしてくつろげる・・・これまた子どもたちから代々引き継がれている、そんな憩いの空間です(こちらは現園舎が出来てからだと思うので30数年くらいでしょうか)。ど

んぐりちゃんやぐみちゃんたちにも勝手知ったる遊び場です。入れ物代わりに自分の靴を使っているところなどはぐみ、どんちゃんならではのほっこりとする風物詩。庭用の靴はくれぐれも汚れてもいいやつでお願い致します(笑)。

さてツリーハウスの再建は天気がいいタイミングで在園父がフォロー出来るタイミングでやわやわ~としていますが、トラロープで囲んでいると、「今日はお仕事で入れないね」と子どもたち。とはいえぐみちゃん始め中には無邪気にそのままロープを超えて入る子もいます。そんな時にまつくりさんが「危ないよ」と声をかけて、こっちで「見たらいいよ」とか「ここでおままごとしたら」と夏ミカンの脇の枕木に誘い掛けて、こちらの作業のサポートをしてくれます。あるいは、ロープアスレチックの縄がほどけていたり、「もっくん」(栗の木にある木工ハウスのネーミング・‥あゆどんしか呼んでいませんが…笑)の組んである木が折れたとか、ハンモック破けているよ・‥等々まつくりやさくらあんずさんらのご注進もあり、定期的なスタッフの点検もありますが、実際の使用者のリアルタイムな申告がすぐに対応できるので、ここらへんの目線は使用者ならでは、特に年長さんならでは、と思います。

縄を結び直して終わるケースもあれば、全体にロープ自体が緩んで大幅に締め直すこともあったり、「もっくん」も他の箇所でも材料の傷みが発見されたり、青色ハンモックに関しては一度撤去して、ゆっぴー指導のもと遊んでいた子どもたち(年少から年長まで)にの「千人針」風に改めて縫い直しをしてもらったり・‥。子どもたち自身で使い方を考えるきっかけになれば、と思います。

さて、「もっくん」始め園庭の創作遊具などで出てきた入れ替え済みの傷みの激しい木材、竹などは最後は薪として活用されます。その最たる機会が師走にはいってすぐの年末恒例のおもちつきです。昭和の24年から続くこのもちつき、庭に竈を組んで蒸篭で餅米を蒸し、臼と杵で餅米をつく、昔ながらのおもちつき。もち米を蒸すための薪はたっぷり準備(笑)。だいたい木の花祭りを終えると、氷雨に雹(ひょう)にブリ起こし(雷鳴)、北風小僧の木枯らし君の到来です。だいぶ裂け目が目立ち、何度か手直しした庭の巨大タープよ、どうかもちつきまで持っておくれ~。
年の瀬の非日常のイベントを楽しんで、季節は冬へ。一年の総集編ともいうべきいよいよ発表会シーズンへ突入です。各学年でどんな世界を創造していくのか? 各学年、そして子どもたちそれぞれに一年の集大成の季節がやってきます。
あゆどん(記)




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