思えばまだ枝垂桜が満開だった入園式のころ、あの翌週のわずか1日の木の花暮らしを経ての登園自粛期間のスタート。それからおおよそ1月余り。異例の措置はさらに延長となり、全国の子どもたち(ご家庭)から悲鳴の声が聞こえてきそうです。
このような非日常の長期化をどう過ごしていくか?という発想と工夫、逆境への耐性などが問われそうですが、園ではこれを期に思い切った断捨離と整理片づけ、ユニバーサル化(収納の見える化)を断行。おかしなもので、やり始めるととことんやってしまうのが木の花スピリット。職員室裏から資料室もアッと驚くビフォーアフターで、昔の資料・備品などが捨てられてしまったのでは・・・?と危惧するほどの変わり映え。(担当職員の名前を聞いて、こりゃ捨てかねんわ、とホンマに心配になった園長です…笑)
在宅ワークにもチャレンジ。しかしこれは意外に難しく。仕事ができる家庭環境を整えることと今どきのICTがしっかり機能していないと、連絡と無駄な労力が多すぎる、ということも分かり、今後の課題かなあ。(ズームなるアプリを使えるとテレビ会議ができるそうで、今年度トコトコ会主催の母による試行実施がこの期間に数回行われたそうで、家族同士の語らいの場にもなった、とか。なかなかやるなあ・・・。)
さて再延長ということで子どもも親御さんも精神的にしんどいのでは・・・?ということで、折角整理した木の花文庫の貸し出しを学年別に日を替えて今月開催。初日はぐみちゃん、そして昨日は年少・プチちゃんたちが三々五々、お家の方と一緒に来園。木の花文庫を手に久しぶりの園内を満喫。(ぐみちゃんは本園絵本コーナーだけでなくぐみ棟の絵本も見にぐみ棟へも・・・。)
ついでにお家で作ってきたこいのぼりさんも持参する子もいて、早速先生たちにホールに飾ってもらっていました。廃材を利用してなかなか面白く作るなあ・・・とこれまた皆さんの発想と工夫に脱帽。みんなの鯉のぼりがちょっとづつ増えていくのが楽しみ。ホールいっぱいに多様多彩な鯉が泳ぎ、埋め尽くして園の再開をみんなでお祝いしたいなあ・・・。
またお手紙類を配布したり諸事務手続きなどを済ませられること以上に、電話ではなく、直接木の花っ子たちの顔をみて、お家の人ともお話ができたことが先生たちにはすごくうれしかったようです。
(ちなみにこの2日間は学校法人の会計監査であゆどんは会議室と職員室を行き来するばかりでしたが、聞こえてくる笑い声と絵本を楽しむ子どもたちとお家の方々の姿に会計士さん共々癒されていました。例年の会計監査だと絵本コーナーでは静かにして!と賑やかな子どもたちを追い払うことも多々あるのですが、今回は会議室のドアを開けた開放的空間の中での監査で、笑顔と歓声がBGMの摩訶不思議な雰囲気でした。)
なお玄関には春見つけの市内及び近郊の巨大マップの掲示板を置いたので、この期間、体力増進も兼ねつつ、身近な春を見つけられた方は、よかったら書き込みをどうぞ。(園にメール等で送られた方は先生たちがプリントアウトして張り付けていく予定です。)
春というよりはこれからは初夏見つけ、になりますが、爽やかな五月晴れと風薫るこの気候を身体たっぷり浴びて、体力作りと免疫力をつけて、その中での発見の一コマをどうぞちょっこし「おすそ分け」頂けるとうれしい。
季節はゆっくり、そして確実にめぐっています。先が見通せないことへの重苦しい不安もあるかもしれませんが、目線を少し変えてみると、意外に身近な身の回りの生活の中にも様々な発見や楽しみを見出すこともあるかもしれません。
(あゆどんも人生始まって以来初めてゴールデンウィークに自宅及び市内で過ごし、日帰りで金沢市境付近を歩いてみれば、ナラやブナなどの巨木やカタクリ、ショウジョウバカマの群生や、フキノトウにコシアブラ、タラの芽などの春の味覚三昧あり、カモシカにリス、キビタキなどとの身近な出会いに目からウロコ。金沢ってほんまに自然豊かやなあ・・・と再確認したところです。)
そんな発見の体験が皆さんのもとでもあることを願っています。
なお、来週は年中、年長さんにも貸出日が回ってきます。玄関で名前のチェックとお手紙類をお忘れなく。スタッフは2チーム編成の交替勤務なので、全員はそろっていませんが、元気な笑顔をお待ちしております。
あゆどん(記)
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