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止まぬなら 止ませてみせよう この雨を・・・


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 「やってみなくちゃ わからない!」、が合言葉の木の花の運動会。

 朝の準備を終えて・・・というところで雨が降り出しオープンニング体操からずぶ濡れになりながらのスタートでしたが、そんな天候をものともせず子どもたちの熱演に、お家の方々の温かい声援、積極的な参加の姿に雨雲も去り、お昼には日差しも時折差すほどに回復、無事120回目の運動会を終えました。

 条件の悪い中にも拘わらず身体が躍動するお祭りをみんなでやり遂げたことに感謝いっぱいです。やっぱり「やってみなくちゃわからない!」木の花運動会です(笑)。有難うございました! 

                   雨にも負けず楽しめる・・・

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 過去にも雨の運動会というのはありました(大半はプログラム後半崩れる、というパターン。台風直前にやり抜ける、という事例も)。しかし、今回は朝の準備を終えて、いざ開会という段階での雨…。これは初めて(記憶によれば)。おいおい!と雨雲レーダーを見ながら昨日の予報との落差に唖然とするも中止にするつもりはなく、急遽まつくり園児席をタープのあるほうに移し(お家の人からタープの提供もあり感謝!)、バタバタする中、今回は120周年特別企画のアスレバルの旗を持ってのまつくりさんの周回行進で始まりました。

 歴代の懐かしい旗(あゆどんの担任時代のモノもあり感無量。きょうだいの上の子がいるお家の人や今の親御さんが園児時代のモノも・・・)をしっかり持ちながら雨の中、堂々行進するまつくりさんに先ず感涙。続いてオープンニング体操に、まつくり体操先生の指導にお家の方々含めてしっかり準備体操している風情に胸が熱くなっているところにうめももさんの出番。この虫取りお遊戯が雨など全く気にしないうめももさんの楽しい姿にホントに感動・・・!

 

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 想えば普段から虫が大好きで思えば雨の日も虫探しに庭を駆け回っていたうめももさん。虫だけでなく雨でも(晴れでも)とにかく庭遊び。雨水の溜まった大池に大きな容器を「船」にして乗ったり、大池に体ごと漬かったり、日常的に雨も体で感じながら楽しめる姿がそのまま本番でも発揮されていた、と思います。日常の遊びの積み重ねに加えて、今回は自作のMY網を手に持ちモチベーションも旺盛。担任も腐心した網作りはあの「びよーん」ホース(在園のお家からの頂きモノ)を持ち手に活用しハンガーを丸めて作った力作(一日先生の母らにもお手伝い頂きました)。練習中も自分の網!と即座に取り出し河原の芝生で虫取りに余念がありません(音楽かけた実践練習中もトンボを見つけては追いかけたり…笑)。

 そんなうめももさんだからこそ雨がなんだい、と言わんばかりの楽しいお遊戯の姿を参加者に魅せてその後に続く、年長、年中さんらの心の内にも火を灯したのでは・・・(と思うのです)。

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 昨今、運動会は施設を借りて室内でする園が増えている中、木の花はあえて野外にこだわりたい、と思っている一方、子ども園になり就労家庭が多くジレンマもありますが、雨でも楽しいよね運動会!ってそんな想いを強く持たせてくれたうめももさんにあっぱれだ~!(園長の気象判断ミスを帳消しにする最高のファインプレーだ!・・・笑)


イメージの世界を楽しむ・・・

 

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手作りという点で言うと、さくらあんずさんは自由遊びで子どもたちが作って遊んでいた、くるくる棒に細長い紙を付けたモノをモチーフに「魔法のリボン」と称して様々なイメージの世界を創って遊んできました。走って風にたなびかせて魔法使い気分になったり、二人で回って風車になったり、一人がくるくる回ってアイス?になったり、電車になったり、大きなカブになったり、メリーゴーランドになったり、ハードル跳びになったり…(全部は本番ではやっていないですが)。MYリボンを徐々にOURリボンにしながら、様々なイメージの世界に入って遊び込むのは、これまた日常のさくらあんずさんの遊びの姿の延長戦でもあります。当日は雨の中でしたが、さくらあんずさんの「魔法のリボン」が効いたのか!?この後の祖父母競技では雨もやみ以後はどんどん天気回復! さすが「魔法のリボン」、これまたあっぱれ! さくらあんずさん。


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 ついでにこのリボンを二人組で持った運動遊びにも色々チャレンジしたさくらあんずさん、そのアレンジ版が親子競技。園の練習では家具に登ってのジャンプでした(実は当日のベンチ版より高い!)。潜り抜け可能な遊べる家具を日常的に遊びでも使っていたのですが、家具はさすがに持って行けずベンチで代用となったのですが、河原には持って行けず、庭での練習。マットも敷かずに平然とジャンプする子どもたちもいれば、自分で降り方を考えている姿もあり(当日も)、そんなところもエライなあ~と感じるところです。ちなみにこのジャンプベンチ台、庭に置いておくと、ぐみちゃんもチャレンジ(大型積木1個分に替えて。なので30度くらいの傾斜でしょうか)。裸足でぺたぺたと登るのです。最後のところは先生に手を持ってもらいふんわりジャンプですが、ぐみちゃんたちにも刺激をいっぱい与えていたさくらあんずさんたちでした。


マイナー遊具でチャレンジ・・・ 

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 各種競技の内容を考えたり、MCを担当したりと忙しいまつくりさんは今回、カラーブロックという比較的マイナーな遊具を使っての競技、演技でした。日常的にこのカラーブロックを好んで遊ぶ子もいますが、運動会で脚光を浴びることはこれまでなかったような・・・(多分)。毎日のようにこのカラーブロックを一人2個づつ河原まで持っていくのですからなかなか立派なものです(軽いとはいえ両手持ち。リヤカーには大型積み木等他のモノが満載なので、後は子どもが運ぶしかない)。そんな毎日のお付き合いのカラーブロック、大型積木と違って軽く柔らかいがゆえに不安定なのです。それを2つ乗りでバランスを取るだけでも、あっぱれ!・・・なところを2人組、4人組と人数を増やして、それぞれが考えたカラーブロック「加賀跳び」のような体幹、バランスを鍛える組み体操はなかなかチャレンジングな試みでした。さらに本番の河原の土手も草ぼうぼう・・・。練習に出向く犀川神社前の河原とは大違いだったものの、カラーブロックが転がる様は、在園の子らにもインパクト大。転がせるんだよね、カラーブロックは・・・。頭に乗せたり、足に挟んで跳んだり、そして大型積木・平均台を含めて一列に並べての一本橋(あの上を走るのも結構難しい)を作ったり・・・。カラーブロックもここまで使ってもらって感無量(かも)。

 

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また、リレーの時に2か所ほどカラーブロックを跳び越えていくポイントを作りましたが、これも練習の時にカラーブロックのコーナーに、はみ出たカラーブロックを跳び越えていく子がいて、その姿が美しく、じゃあ本番もどう?という感じでこれまでのリレーにはない初めての「ハードル」にチャレンジ。(跳んでもいいし迂回してもいい、その子その子の選択で。)また、ちっちゃい子競技でまつくりさん考案の車レースのビル崩しはカラーブロックだからできること。ぐみちゃん、どんぐりちゃん、大喜びで倒していましたが、まつくりさんによるぐみ、どんぐりちゃんを相手にした「ちっちゃい子研究」の賜物か。まつくり親子競技も最後は協力してタワー作り。最後の瞬間、倒れたのはだったけど、この高く積んだモノが倒れる醍醐味が味わえるのもカラーブロックならでは・・・。

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 ここまでカラーブロックに脚光を当てたまつくりさん、ホントにあっぱれだ!(ついでに言うと、勝ち負けにあまり執着しないのが今年のまつくりさんのらしいところ。大人VS子ども、とかは別ですが、リレーなどもどっちが勝った?という声が練習も全くなく、とにかく走ること、速く、カッコよく、ひたむきに・・・という姿をそれぞれ競って高め合っていたように思います)。


                   共感、共鳴、共動するひとに触発され・・・

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 同時にまつくりさんは各グループごとに各プログラムの内容を考え、やってみて修正し、そして迎えた本番。参加者みんな(親や祖父母、在園児全員、ぐみどんぐりちゃん)が真剣にのめり込んで本気を出す姿にこそ、何よりもの充実感を覚えるものです。競技の対象の「ひと」を想像して内容を考え、やってみてもっとより面白く、課題は修正して・・・と試行錯誤で追究する協同的な営みは、実際に参加者が取り組む姿、盛り上がりを目の当たりにすることで、達成感に繋がります。そんなまつくりさんたちの奮闘に応えてくれた参加者の皆さんにあっぱれ!です。お客さんに見られることで引き出される力、練習以上の力を引き出してくれる温かな眼差しと声援に、そして本当に馬鹿馬鹿しいほど真剣に体をフル活動して参加してくれたお家の方たちに改めて感謝、感謝です。(特に犀川の水くみリレーで色水を頭から被ることを引き受けてくれたおやじの皆様、ホントに大あっぱれです! ちなみにカメラマンさんは「ホントにここの運動会は面白い!」とのこと。被写体として撮る姿が通常の「運動会」とは違う自然体の子どもらしい姿が目に留まるからかもしれません。)

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 最後に各学年で用意して頂いたタープ類の設置での助け合ってのご協力や撤収時のお片付け、そして広いスペースに競技、演技に必要な多種多様なモノの配置に手際よく、出し入れ頂いた保護者会の役員の皆さん(おやじたちのフォロー、なぜか小学生きょうだいの助っ人たちも多く…笑)にはいつもながら頭が下がります。有難うございました(この日一番の運動量だったかもしれません)。


それぞれのアフターを楽しみながら・・・

 片付け後、園に戻り各種の作りモノ、道具など運動会で使ったモノを運動会の撤収後、ホールに並べて置きます。数日しばらくはアフター運動会を楽しみつつ、運動会後の子どもたちの遊びっぷりをそれぞれの学年で捉え、運動会で培ってきた学びを整理して、次への「お祭り」へと繋げていきます。身体の「お祭り」から、秋という季節の恵みを生かした味覚(食)、造形、創作、芸術の「お祭り」へ。身近なモノを如何に本物のお金で売り物にできるか?という取り組みにシフトチェンジ。それぞれの子どもたちが運動会を潜って(体感して)、運動会アフターから次なる「お祭り」へどうつなげていくのか?またお楽しみに・・・。

                                 あゆどん(記)

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