第120回 運動会!やりました!
- 木の花幼稚園
- 10月8日
- 読了時間: 6分
ころころと変わる秋の天気予報とにらっめこしながら1週間。「来週は雨だ」「明日は雨だ」なんて言いながらも毎日犀川へ練習しに出かけていた子ども達。
平均台やカラーブロック、運動会で使うモノを犀川へ運ぶ年長さんの姿も、今ではすっかり長町の秋の風物詩になっているのではないかと思うくらい、自分たちが使うモノは自分たちで運ぶ!も木の花あるあるの一つ(笑)。
毎日のそんな取り組みが子ども達を凛々しくもするし、行事への期待感や責任感が培われていると思います。「明日は本番だね!」なんて言う子ども達の表情なんてそれしか感じられないぐらい。
だから、なおさら今日、運動会をしたかったのです。
予報は20%。雨なんて無縁。曇りでちょうどいい!と思っていたら、スタッフの家族などから「こっちは雨なんだけどするの?」なんて連絡が…。幼稚園からもタープから雨が落ちてるけど、そっちは大丈夫?なんて情報もある中、なんとか犀川緑地は降ってなくて、「大丈夫!もつはずだ!」という願いをよそに、下流の方から雨が向かってきているのが分かるぐらいで、120回目の運動会は雨の中の開会となりました。
今年の運動会は、開会の前に120周年メモリアル展示の一つとして、歴代の“アスレバル”の旗を年長さんが持ってお客さんにお披露目するイベントがありました。今年のアスレバルの旗を先頭に十数旒の旗が相撲の懸賞金旗のように流れていきます。中には鮎川園長が担任時代に作った旗もあり、歴代の旗たちが120回目の運動会に華を添えてくれました。
長い前置きはおしまいにして、さぁ、ここからが運動会の始まりです!!…と、本来ならば全種目面白いし、ドラマもあったし、ハプニングもありで、すべて紹介したいところなのですが、全部書き出しますと軽い冊子ぐらい長くなりそうなので、申し訳ありませんが各学年の遊戯や演技を抜粋してよっしーの主観で書かせていただきますね。
まずはうめももちゃん(年少さん)。
今回特によっしーが感動したといっても過言ではないのがこの年少さんの遊戯。遊戯の内容というよりは、子ども達のその姿と表情。プログラムの2番目にこの遊戯があり、今日は特にこの時間帯が雨が多く、そんな中で行う遊戯。スタッフですらもこんな中でするけど頑張ろう!なんて思っていたかもしれません。でも始まってみると子ども達は普段の遊びの姿を見せるように、手作りの虫網を持って、虫を探す、捕まえる遊戯をしているの♪みんな雨なんて気にしないというか、「あ、今日は雨の中で探すんだね~」ぐらいの感覚というか、むしろ雨も楽しんでいるように見えるというか、普段でも雨が降ってもお庭で遊んでいる子ども達だからこそできる遊戯、その楽しむ姿、遊びの積み重ねが生む地の力の凄さにのっけから感動してしまいました。
そして、「こんな中でするの?」と思わず(思った方もいるかも(笑))、子ども達のありのままを見守ってくれるお家の方たちの理解も本当にありがたい。お客さんが心配そうな目で見ていたら、きっと子ども達のあの姿は見れなかっただろうし、子ども達の楽しそうな姿から見ている側もほっこりし、さらに演者の力を引き出す相乗効果があったのかもしれません。
続いてさくらあんずさん(年中さん)。
さくらあんずさんの演技は、“魔法使い”としていろんな魔法を手作りの“りぼん”を使って表現。年中さん達が挑戦したのは、“個”の表現から、友達を意識した“集”の表現。
個が強い面白い人たちが集まっている年中さんは、取り組み序盤ではすぐにふぁ~っと遊びだす、自由奔放な感じではいましたが(笑)、リボンというアイテムの動きの面白さプラス、個の動きも面白いけど、人と一緒にすると一人ではできないことができる面白さに気付き始め、2人でペア→少人数のグループ→大人数でのグループとその人数が増えていってもその人数だからできる表現や面白さをその仲間たちと感じていました。
今日の雨の中でもその面白さを感じていたさくらあんずさん達。いや、普段の取り組みよりもやはりお客さんがいる、お客さんに見られているというは更に子ども達の力を後押ししていたようで、見られていることを意識しながらも自分たちの“面白い”を表現していたんじゃないかな。
リボンのハードルをペアで同時に飛び越えていく場面でも、自分が先に跳んだあと戻ってペアのB君に寄り添っているA君の姿は、“個”ではなくA君もB君も“友達”を感じているからこその姿に心の中で拍手を送っておりました。
最後はまつくりさん(年長さん)。
まつくりさんはなんといっても運動会の立役者でもあり、種目の考案者でもあり、裏方でもあるという何役もこなさなけばいけないのをこなしているところが、印象的。この多様な役割を「やらなければいけない」というところが実に息苦しく感じるかもしれませんが、役割があることで“責任感”や“自己肯定感”が芽生え、“自信”に繋がっていきます。頭を悩ませ自分たち準備したからこそ、当日自信をもってお客さんの前で体操したり、ルールを説明したり、お手伝いしたり、楽しめることができるのです。
連日のまつくりさんの姿は、グループでのそれぞれの種目の内容や小道具、小さい子へのプレゼントなどを作りつつ、手が空けばペアで司会の練習をしつつ、活動では河原へせっせとモノを運び演技の練習と、まぁよく頭を切り替えてこなすもんだと感心します。そんな忙しいまつくりさんの表情は日が近づくにつれてなにか頼もしさも感じられました。
その頼もしさは、裏方やお手伝いだけでなく、今日の自分たちの演技にも表れていたように思います。
演技では『カラーブロック』と呼んでいる表面がスポンジ状のブロックで様々なバランスをとって表現します。カラーブロックを使ったバランスも、1人→2人→4人を人数を増やしながら、毎日考えて毎日違うバランスをした中から前日、「本番ではこれをする!」と自分たちで決めていました。「体幹」と名付けられたタイトルの通り、自分たちの体の使い方、重心、友達とのバランスのとり方を、それぞれに自分の体と対話して、時には相手の体とも対話し、積み上げていきました。いつも崩れていたカラーブロックのタワーも、今日は見事にどのグループも高く持ち上げているを見て「人」と「モノ」と「気持ち(心を合わせる)」のバランスをとっていた場面に自然と拍手がでました♪そしてその瞬間が一番、自分たちで「すごい」と感じている、自分たちを頼もしいと感じているように見えました。
最後に、木の花の運動会はお客さんの理解と、温かい眼差しと、競技に参加する勇気と(笑)、競技を楽しむ心があって、毎年成り立っておりますが、更には保護者役員さん達の『裏方』あってこそスムーズに次のプログラムに移行できており、今年も役員さんたちの『縁の下の力持ち』っぷりが発揮され、大変感謝しております。(今年は特に夫婦で裏方作業をしてくださる方が多数いて、本当に撤収&準備が早かった!)
子ども達、お父さん、お母さん、おじいちゃん、おばあちゃん、小学生、未就園児の小さい子たち、運動会見に来て一緒に参加してくれたお友達、土手の上から見ていたお客さん達、来賓の方、音響の方、カメラマンさん、幼稚園のモノたち、犀川緑地の芝生、土手、犀川、雨、120回目の運動会に携わったすべての人、モノ、空間、天気に感謝です。有難うございました!風邪ひかないでねーーーーーーーー!!!!(笑)
記:よっしー
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