top of page

暑いなら 水の饗宴 楽しまん…

 

ree

 連日のトカラ列島の地震のニュースに、かつてこの地の島旅を経験した身からすると、他人事とも思えずなんとも心配です。沖縄や奄美、屋久島などの有名な島々の狭間にある、美しい海に島が点在する素敵なところです。巨大地震が起きて津波が来たら逃げようがない・・・そんな小さな島々が連日揺れ動き、避難を余儀なくされた住民の方々を思うと胸が苦しくなります。早く収まることを願うばかりです。

 そんな地震のニュースの一方、梅雨明けしたはずの東海地方で線状降水帯による豪雨が襲来。梅雨明け(宣言)のない北陸は猛暑が続く…というなんともけったいな夏空です(先週末に梅雨明け宣言出ましたね)。地球規模では北米では豪雨による洪水被害で多数の死者が出る一方、欧州では熱波で山火事が頻発。地球温暖化を超えて「沸騰」しつつある現代的な気候変動の渦の中。そんなおかしな気候の中、子どもたちはしなやかに体感的に暑さのやりくりの調整をしています。 


ree

 屋上のプール排水からの流れはペットボトル水路に乗って、庭のミニ田んぼまで落ちてきますが、この水路の途中の「雨だれ」(ペットボトルのつなぎ目から…)が大きな容器に水瓶を作り、それに足を入れたり、すくって遊びに使ったり、「雨だれ」を頭から被ったり・・・。ミニ田んぼから溢れた水は庭に小川を作り、

ree

枝道へ水を分流しながら大池へ(これは預かり保育の時にアワーシップの小学生たちと年長、年中の子らが掘り進めた大穴が元)。「川の迷路や‥‥」と素足でこの小川を歩いて回ったり、「大池」に飛び込んだり、容器を「船」に見立てて、海賊船気分で乗り込んで「沈没」したり、時には「温泉」の如く全身漬かる子もいれば、ゴーグルをして潜って遊ぶ強者も・・・。体感としての暑さを様々なやり方で調整しているところは見事なものです。

 

ree

さらに頂きモノの塩ビ系チューブを使い、七夕の笹を支柱にトンネルにして、インパクトで穴を空けた「ミストトンネル」(の想定でしたが・・・)はチューブに開けた穴が大きすぎて「トルネードシャワー」として活用。活動や午後の自由遊びなどで年長から年少までは楽しんでトンネルを潜って涼を取っています(一日先生の母らも体験してました!)。巨大タープの日除けの下の水の競演のお陰で輻射熱は低く、風の通りもあって巷で公表される気温よりも数度は低いようです(たたきの温度計の計測では)。木の花流の熱中症対策です。(保護者会さんからも「氷柱」をいっぱい頂き、園内あちこちに「氷柱」で涼む姿も・・・。)とはいえ酷暑続きの日々、熱中症等の症状が出ているお子さんも正直出ています。

 

ree

 園としては朝のおやつ・お集まりや活動の合間、昼ご飯時等々に水分補給を促していますが、子どもたちも自由遊びで庭に出る子は水筒を持参する子もおり自主的に水分補給をしているのが伺えます(ツリーハウスの1階やベンチにおいて泥料理やおままごとの合間などに水分補給)。また特に暑い日にはおやつ時には塩などをひとつまみなめるようにもしつつ(梅干し作りもして今後おやつに食べる予定)、お列散歩に関しては気温や園児の体調等から先生の判断でお散歩に出ない・‥という選択肢も用意することとしました。 

ree

 温暖化がこれ以上進行しないような環境に負荷をかけない生活を志向しつつ、猛暑に負けない(適応できる体温調整可能な)身体づくりはこれからの地球環境の状況で生き抜く力と思いながらも、熱中症への適宜必要な対応を園全体として考えていきたいと思っています。お家のほうでも登園の際には十分な水分補給が取れる水筒の用意や毎日帽子を被っていくよう促していただけると有難いです。

 

 そんな猛暑の中で先週末にまつくりさんは幼稚園を全面使って一夜を過ごす特別なイベント、お泊り保育がありました。

 

ree

 グループでご飯作り、お風呂体験、夜のお楽しみ、寝床・‥等々を共にする、という従来のパターンではなく、一人一人が何をやりたいのか?そんな個々の想いを集約するお泊りにしたい・・・という担任の願いから、それぞれの局面で協同するメンバーが変わる・‥というなんとも面倒くさい(失礼!)、高度な取り組みに挑戦したまつくりさん。夜のお楽しみも3種類(お化け探検迷路、手作り映画観賞、手作り絵本の読み聞かせ)に加えて朝のお楽しみパーティ・‥という欲張ったメニューでした。自分たちで考えて創りだした一宿一晩の大冒険の物語、今年も色々なドラマを生み出して、それを共に体験できた先生たちも感無量です。ご協力いただいたお家の皆さん(年長のみならず、在園の全てのお家の方々へ)、本当に有難うございました。

 

ree

 なお今年は春先から新築でお家を建てられるご家庭、卒園生のお家等から木材、端材、剪定樹木、竹等を頂き、お陰様で園内の自転車・リヤカー置き場始め、植木の柵手直し、園庭の木道修復、ぐみ棟の出作り小屋の遊び場造り、ぐみ棟の庭用の遊具置き場、ぐみ畑手前の土留めの丸太の入れ替えとぐみ畑の拡張、2階からのペットボトル水路の支柱、「荷車」を駐車する「車庫」作り、ツリーハウスの1階作製(ウッドブロックが入る床下の収納付き。頂いた樫の木4本を補注として仮設置。さらに剪定の枝、大きい合板などを使いドア、エントランスも一部作製…但しもう材料なく、ここで打ち止めです…悲)、様々に活用させて頂きました。

ree

 ちなみにツリーハウスの2階から上部の作製は2学期よりまた予定しています(引き続き身の周りで不要な木材等あればお声がけください。場合によっては引き取りに伺いますので)。園庭わくプロはじめ様々なご協力に感謝、感謝です。

 

 さて明後日から夏休みを迎えます。すぐに夏季遠足、8月の夏季保育後には小学生の同窓会、夕涼み会、8月の最終土曜日には120周年企画の一つ、青年の部の同窓会等、非日常のお祭りもあります。お仕事等の事情での夏季預かり保育も異年齢混合の特別形態の保育で、職員はローテーションで勤務に入り、この期間、身体も頭も心も充電できるよう、様々な研修、研鑽、私的な非日常の体験を積んでいきます。お家の皆さんにも実りある夏休み期間であることを願っております。


                                  あゆどん(記)

コメント


bottom of page