秋晴れに 祭りの賑わい 響かせて…
- 木の花幼稚園
- 11月22日
- 読了時間: 8分

11月の7日から始まった木の花祭りウィークは先週末の15日(土)をもって終了となりました。年長&年中の店(7日)、年長&年少の店(13日)、おのこりの子の店(14日)、そして大人版のお店「木の葉なまつり」(15日)…と沢山のお客さんのご来場を頂き本当に感謝です。

ファイナルの大人のお店版では、地域の方や卒園生なども多く、在園保護者、卒園生等の売り切れ御免のバラエティー溢れるお店やサークルさん等の舞台でのアトラクションなど、賑やかなお祭りの雰囲気を醸し出していました。バザー係のお母さんたち、売り切れごめんの店の方々、サークルでご参加の方々、足を運んでくれたお家の皆さん、本当に有難うございました。(開店直前には遊具寄贈を受けた会社への感謝状贈呈式の時間も頂きこれまた感謝。さらに職員室から恒例の木の花暮らしイラストポストカード&バルーン&各種貰い物果実&創作品を販売。能登の震災支援へのチャリティに多数のお買い上げ感謝、感謝です。)
実りの秋を活かす・・・

今年の木の花祭りの取り組み、例年以上にオリジナル食溢れる期間でした。なんと言っても「食べる」ことにかけては普段から目がない木の花っ子たち(笑)。それがもっとも全面展開する秋たけなわの時期。庭の栗、柿などが代表格の収穫物ですが、さらに近くの足軽屋敷周辺で採取できるザクロ、あるいはつつじが丘の農園でのリンゴ狩りなどの果樹類が素材の大きな一つ。さらに縦割り遠足やお散歩などで拾ってきた各種どんぐりたちの中には椎の実やマテバシイなど食べられるモノも加わり、そこへ頂き物の果実(柿、アケビなど)なども増え、また年長さんが年中時代の冬に作った味噌もちょうど食べ頃となり、さらに春から育ててきたら子どもたちが育ててきたお芋などの収穫物も一役買います。芋つるのきんぴらは大人のほうが目がなく、子どもたちにはっぱをかけてつるの筋を取らせている光景もいつもの木の花あるあるですが(笑)、こうした素材をどう活かすか?子どもたちと大人(スタッフ)たちの食べ心の、知恵絞りの始まり始まりです。

取った直後の素材そのものの味を楽しみ、さらに加工してもっと味わいたい、美味しい「商品」作りを楽しむ、「食欲の秋」という言葉がぴたりとハマる、生きる力の根源的な活動を様々な素材が提供してくれ、創作オリジナル食品が次々誕生。年長さんの「芋グラタン」「マヨネーズ味噌(野菜スティックにつけて)」「味噌ケーキ」、年中さんの「どんぐりクッキー」、年少さんの「柿ジャム」「ざくろジャム」に「ザクロ酢」を作って、「柿の葉寿司」など、創作料理展覧会(あるかな?)にでも出品してみたいような「商品」なども試作品からぐみどんぐりの子らにもおすそ分けしつつ、いっぱい食べまくってきた子どもたち・・・(笑)。
素材を活かすのは食だけではなく創作物としての「商品」にも使ったり、運動会で登場したチューブ廃材「もよよよーん」も短く切ってモビールやキーホルダーに生まれ変わり売っていたり、身近な石や藁、布やフエルト、木材などの素材なども工夫して食と創造を楽しんできた子どもたちです・・・。
遊び心を売りにして・・・

コロナ以前の第三土曜日一日開催時代と違って、運動会後の取り組み期間が短くなっている分散開催の子どものお店。「商品」の大量生産ではなく、取り組み期間が少ない分、売り物の「商品」価値に体験型の面白さを取り入れているのが子どもたち(&担任)の工夫の今年の妙味。年長さんの「昔話体験ゲームコーナー」では、「紙芝居」を見てからじゃないと体験ゾーンに行けないとか、お庭のももたろうのお店では、縄跳び勝負で勝たないと買えないとか、注文をすると「席で待っていてください」と番号札を渡し、「お味噌汁〇番の人~」と呼びかけながら商品を届けてくれるお店もあれば、移動販売ならぬ「移動自動販売機」なるものを考案し、段ボールで作った自販機がスケーターに乗って「いらっしゃいませ~」と言いながら動いているAIロボット風の売り子さんもあれば、お客さんがスケーターの車に乗って「マイク」に向かって注文。「ありがとうございました。進んでください」と言われ周回し、受け取り口にてセットを受け取るという「ドライブスルー」方式のお店も…(笑)。今どきの世相をしっかり取り入れて、日常の木の花遊具等も巧み使い、普通に売買するだけでなく、自分たちでお仕事や役割を設けて、その店ならではのやりとりを楽しんでいたところが、今年特に際立っていたように思います。

年中さんでは段ボールに子どもが入ったお化けの「ガチャガチャ」もそうだし、「お化け迷路」も部屋全体を暗くして、棚や潜り抜けロッカー、テーブルや吊り天井など空間をあまねく活用して、色んなお化けが潜んでいる、そんな遊び心に喜んで乗ってくれるお客さんの存在も大きい。フランス人の旅行者3人組もめっちゃ楽しんでいたとか・・・。(これは門番の客引きの効果ですねえ‥笑、よほどご満悦だったのか、帰り際にフランスの彼女たちの故郷の町で作っているという花柄のネックウォーマー?をプレゼントしてくれました。「Merci」メルシー!)
お客さんがくることで・・・

そう、何と言っても子どもたちを本気にさせるのはやはりお客さんの存在。平日の日中でも学年問わずご来店いただいた大人の存在ってやはり大きいと実感。面白いな、と思ったのは、うめももさん。部屋の位置がお客さんの入ってくる入り口付近にあるので、真っ先に分かるわけです、あ~いっぱい来たあ~って。部屋で看板作りなどの仕事をしていたのですが、窓から顔を覗かせてまつくりさんたちのお庭のお店を目をキラキラさせながら見入ったり、中には「いらっしゃいませー」と声を上げる子も…(笑)。

一日目のお店の光景を真っ先に見て、間近で感じるからこそのうめももさんのリアクション。なので自分たちの当日(2日目)も45分の「営業時間」を超えて、なお残った商品を売り続けまい、とお店に立ち続けた子もいれば、あゆどんのチャリティの店(柿販売)を手伝いに来てくれる子など売り子意欲満々。どんぐりちゃんもしっかりその気になって、1日目は庭の柿を自分たちで採って、それをちょっこしどんぐりの部屋の前で即席販売したり、2日目もポップコーン屋さんをやってみようと思ったものの、食べ過ぎて出した「商品」としてはわずかだった、というのも2歳児ならではのご愛敬(笑)。取り組み期間を通じて、年少さんの焼き芋始め、以上児さんの各種試作品を一番食べて満喫していたのがどんぐりちゃんかもしれませんね。
またさくらあんずさんも金沢駅近くの放生寺さん(サポーターさんの「つるりん」住職のお寺)の境内で収穫した柿を大量に持ち帰り、柿ジュースを作って急遽2日目販売。こんな唐突のお店も張り切るさくらあんずさんです。
なおぐみの子ども達もちょっぴり先生と一緒に開店前のお店を回って見たりして雰囲気を満喫(スタッフのポケットマネーでのお買い物も…)。体感的に掴む非日常の一日、0、1歳はそれで充分、今後へ繋がる体験かと思います。
夜のお店を異年齢チームで楽しむ・・・

今年も昨年に引き続きおのこりの子たちのお店の出店。今年は1号の子でもやりたい!子らには混ざってもらい、年少から年長までの24名の大所帯で取り組み、4種類の温かい食べ物を提供。ゆっぴーがちくちく縫物が好きなこともあり、その体験者の提案もあったのか?ぱくぱく人形を使った、全商品を食べると全身マッサージのオマケつき、とか。クラスのお店準備の取組後、お残りの時間にまた「お仕事」というハードワーク?をこなして開いた「パクパクランド」「もみもみランド」の2チーム交替制のお店。お家からランタンも持参して、大人版のお店の準備で忙しいバザー係さんやお手伝いの大人たち、お迎えの親御さんらで、結構大勢のお客さんで賑わいました(あゆどんはツリーハウスの造作作業をしながら横目で、疲れた体にマッサージしてくれんかな~と眺めておりました…笑)。
子どもたちは暗がりの中での店を楽しみにしていたようで(最初は提灯を吊り下げたい、と息巻いていたとか)、夕涼み会での経験もあってか、年少さんでもその張り切りぶりが伝わってきました。就労家庭が多くなり幼保連携の子ども園としては、この時間帯での「お店」での来店はぐみ、どんぐりのお家の方にとっても目に入り、参加しやすい場になったのでは、と思います。
ファイナルにみる大人たちの遊び心・・・

在園保護者や卒園生保護者たちの「売り切れごめん」のお店始めおやじの会のお店など、それぞれに味のある各種のお店が園内所狭しと並び、一方舞台のアトラクションでは大人たちの演奏に加えて、子どもたちもリアルなミュージックパフォーマンスもあれば、お馴染みのフラガールズに男性フラボーイズ!も登場したり・・・今年も賑やかなファイナルとなりました。また120周年の消しゴムスタンプ付きの特性バックがあったりなど、アートさんの似顔絵展があったり、素敵な木の葉なまつりのポスターの原画も飾られたり、木の花暮らしイラストポストカード店としては、商売敵現る!…(笑)と発奮することしきりです。(この原画、園に寄贈頂きました!感謝!なお、バルーンの店は相変わらずあまりレパートリーは増えず、でも今年も「ドラゴン」だの「恐竜」だの、と無茶ぶりする子らの注文を受けて、新規発明?もできました…感謝!)
アフターから次の舞台へ・・・

木の花祭りの取り組み、当日を通じて子ども達のそれぞれが一皮むけ、またクラスとしてお店を一緒にやり切った充実感をもとに一人一人の子どもたちの姿(すごさ、面白さ)も他の周りの子らに見えてきます。木の花祭りウィークを終えて、しばらくはお店屋さんのアフターの余韻、お店屋さんごっこや残った果実類の秋の味覚をそれぞれ楽しみながら、木の花祭り頑張ったね、の「ハッピーコンサート」(本日)や保護者会企画のお楽しみアトラクション(26日)など楽しみつつ、二学期もいよいよ佳境、表現のお祭りの最終章(発表会)、一年の締めくくりの取り組みへと子どもたちは次のステージへと登って参ります。
あゆどん(記)




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