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賑やかに 人が行き交う 夏の庭・・・


6月半ばにして30度超えの日もあれば、梅雨らしくない豪雨の日もあり、所謂梅雨・・・という風情ではありませんが、子どもたちはミニプール等で涼を取ったり、巨大タープから流れ落ちる流水を頭から被って「シャワー」にしたり等々、気象の状況を柔軟に体で受け止めて楽しんでいます。また、部屋や園内で飼育していた青虫さんのさなぎが続々孵化。蝶になり庭に羽ばたいていく様子を間近で見る子どもたち。こんなところにも季節を感じさせますね。


 さて創立記念日アフターは全学年の担任シャッフルを行い、園内での新鮮な出会いの日々があった一方、保育関係者の見学が入ったり、大きくなった卒園生たち(高校生から社会人まで)の来訪が続いたり、あるいは中学生の職場体験なども連日あったり、小学生がお花を届けてくれたり(ミッションのイベントとか)、園庭ワクワクプロジェクト初夏編もあったり、様々な学童、大人の方々の園の出入りが多い月でした。

 子どもたちは・‥というと、担任シャッフルにも動揺なく、嬉しそうに新担任を迎えて新鮮な気分でお集りを楽しんだり、保育団体の見学(18名!)で来訪された先生の手を引いて園内を案内したり、「私は○○です・・・」と名乗り出てみたり、ワクプロの母や父らに話しかけたり、手取り足取り教えてもらったり、中学生の子らには存分に甘えたり・・・。人が大好きの木の花っ子らしい姿が全開でした。入園・進級から2月を経て、創立記念日という取り組みをクラスごと(以上児)に体験も踏まえて、子どもたちなりの園生活の自信を深めた証かもしれません。


  これも自信の表れかと思うのは、どんぐりちゃんたちがお昼ご飯の後はリュックを担いでぐみ棟へ行きますが、まあ最近はより道が多い(笑)。時には数人がつるんで庭の「バイク」や「キャンピングカー」、砂山でああだこうだ、とだべっている様は、中高生が学校帰りにコンビニや茶店に寄り道している風情という感じに近いかも(笑)。見かけた先生から声を掛けられつつも、行くのはいくけど、まだその気分じゃないんだよね、そのうち行くから…という自分で(自分たちで)時間を差配できる、そんな自信を感じさせます。(仲間がいる強気もあるかも・・・笑)。

 

 あるいはうめももさん。園庭ワクプロで庭に大量の砂をダンプで入れてくださったお家の方がいて、特にその光景(ダンプから落ちて出来上がっていく砂山)を目の当たりにしたのがうめももちゃん(時間帯としてお帰りのお集りの時が一番子どもが園庭にいないので)。突如出来上がった砂山に目をキラキラさせながら、早速素足で感触を確かめたり、スコップを持ち出して掘り出したり、一輪車や荷車を持ち出してその砂を運び出したり‥‥(おいおい、どこ持ってくねん! 笑)。砂山の山頂に「旗」を刺してくれたのはお家の方のご愛敬ですが。その山頂めがけて一輪車を登らせるのも車好きのうめももちゃんならではの力強さ・・・。穴掘りのスコップも一輪車も大胆な使い方にさらに磨き掛けているので、時には「使えません」時間を設けられているほどです(笑)。


 まつくり、さくらあんずさんは園庭わくプロではそれぞれのお仕事(年長は側溝掃除、年中は腐葉土作りと大豆の栽培)に奮闘し、一方不安定な気候の中、プラネタリウム見学に今年も歩いて行きました(縦割り2チームで)。今年はコロナ禍以降久々に年中さんも参加。他の園が園バスや観光バスを連ねて交流センターに出向く中、木の花っ子たちは道中もたっぷり「道草」を楽しみながら犀川べりの自然を満喫(年長は往復歩き、年中さんは帰路はバスで)。園に戻ってきた子どもたちの顔は歩ける自信、充実感を感じさせます。 


 そしてぐみちゃん。園庭わくプロの延長戦で、「ぐみ砂場」横にある出作り小屋(ウッドブロックを収納)を改良。真新しい太い竹材も在園のお家から頂き、丸太の階段から竹を繋いで滑らない「滑り台」、あるいは出作り小屋のトンネル潜って、という回遊式の遊び場を設置し、ぐみ棟1階のデッキから出作り小屋を繋ぐ回遊スペースを作りました。その作業風景を目の当たりにしてぐみちゃん。うるさい音にも関わらずしっかり凝視、作業の合間にウクレレ持ち出して下手な演奏にもしっかりお付き合い。ちんと座ってご清聴頂き感謝です(笑)。非日常的な出来事(音、モノ、作業員?)にも動じない、興味津々のぐみちゃんの堂々とした姿もあっぱれです。


 梅雨から真夏に向かうこの時期は、子どもたち一人一人の安心・安定の上に自己発揮を図っていくシーズンです。季節感や気候も遊びの環境素材に変えて、子どもたちそれぞれが自分の世界を追究し、没頭する中でクラスそれぞれのカラーが見えてきます。縦割り活動も今年は創立記念日アフターから始まって異学年での新たな出会いの場を設けています。

 「一日先生」、父レク、親子レクにビデオ懇談トークなどを通じて、子ども達それぞれの育ちの今の姿、様子などを体感したり、話し合ったり、お家の人からの発見や気づき、フィードバックも新たな子ども理解、クラス理解、保育実践にあたってプラスに作用しています。多様な子ども同士の関り、色々な大人も関わる機会を通じて、さらに木の花暮らしの、子どもたちの生活環境の幅が拡がっていくことを願っています。


                                 あゆどん(記)

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